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mm「戻りましたー」
ru「お土産買ってきたよ〜」
ab「ほら、チャンスだよ！」
dt「わかったから、揃ってにやにやするのやめて」
メンバーだけじゃなく幼馴染にまで知られた状況で距離を縮めるなんて、、
mm「好きなの選んでください」
dt「ありがとう」
シンプルなシュークリームを選んで元いた場所に戻ると目黒が隣に腰掛けてきて。周りを見渡すと俺の隣しか空いてないから仕方なくか、と無駄に喜ばないように鎮静させた。
mm「うまいっすね」
dt「うん、美味しい」
クッキーシューを選んだ目黒の口の端にずっとカスがついてて、気になってしまう。
dt「…あのさ、」
mm「うわっ！」
短く叫ぶから何かと思えば、もったりしたクリームが服に落ちたらしい。
dt「衣装じゃなくてよかったね」
mm「まぁそうなんだけど…」
ティッシュで服を拭きながら、もう片方の手にはクリームがべたっとついたままで。
dt「…、舐めていい？」
mm「ぇ、、えぇっ！？」
dt「もったいないから」
苦し紛れに言い訳を付けて、筋張った指を口に含む。
ねっとりした甘さが舌に移ってから指を解放すると、目黒の頬は少し紅潮しているように見えた。
dt「ここもついてるし」
mm「じゃあ、とってください」
口元を指差すとパイプ椅子ごと近づいてきて、ぐっと距離が縮まる。
dt「、っ」
カスを親指で拭うと、ふいにそれごと甘噛みされた。
mm「お返し」
さっき照れていたのはどこへやら、射抜かれてしまいそうな瞳から、今度は俺が目を逸らした。
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作者名：微.
| 作成日時：2022年7月22日 0時
