_________ ページ7
.
mm「お待たせ、できたよ」
ab「…ん、いいにおい」
mm「クイズアプリやってたんじゃないの？」
ab「んー、なんか今日は活字見てたら眠くなってきちゃって。うとうとしてた」
mm「そっか」
ab「あ、パンも焼いてくれたの？ありがとね」
mm「オムレツだけじゃ夜までに腹減っちゃうでしょ」
ab「ふふ、そうだね。あ、ジャム持ってこようか」
戻ってきた阿部くんの手にはいくつか小瓶が握られていた。
mm「そんなにあるんだ」
ab「うん、好きなんだよね」
mm「あ、これ、」
ab「見てくれたの？そう、キテルネで食べたカヤジャム。美味しかったから市販の買ってみたの。いただきまーす」
mm「どうぞ」
俺もいただきます、と手を合わせて阿部くんがオムレツを咀嚼するのを見つめる。
mm「、どう、ですか？」
ab「ん！めっちゃ美味しいよ！」
mm「よかったー、安心した」
ab「そんな毎回心配しなくても目黒が作ってくれたのまずいと思ったことないよ？」
mm「ほんとですか？」
ab「ほんとだよー、俺の体はウソつかないから」
今の言葉ヒワイだなぁって感じるの俺だけ？
ab「よし、もうそろそろかなー」
mm「紅茶？」
ab「そ、ソーサーで蒸らしたからきっと美味しいよ。エロスっていうんだ」
mm「はっ！？」
ab「？、なに？大丈夫？」
驚いたせいで咀嚼したパンで咽せた。
いやいや、なんでその名前チョイスしたの？
ab「頂き物なんだけど高級だからどうせ飲むなら誰かと一緒に飲みたくて」
あ、そういうことね。びびったわ。誘われたのかと思った。
ab「んー、美味しい」
阿部くんを真似して湯気が立つそれをそっと啜ると、まあ、俺にとっちゃ、うん紅茶だな。ってかんじ。高級さがわからん。
ab「目黒ママレードつけてるんだ、ひとくちちょうだい」
口を開けて待ってるから断れず、手でちぎって阿部くんの口に入れたら一瞬指に唇が触れて、わかりやすすぎるくらい体がびくっと震えてしまった。
なんでいつもしないことしかけてくんの？軽くパニック起こしてる俺。
mm「このビンはなんなの？」
ab「あ、わすれてた。蜂蜜だよ。なんの蜂蜜かあててみる？あーんして？」
mm「え、ちょ、」
ティースプーンに掬ったとろとろのそれを阿部くんはわざわざ自分の指にとってそれを近づけてきた。
喉がごくりと音をたてて、でも唇は張りついたみたいに開かなくて。
mm「、んっ」
阿部くんの人差し指が唇をこじあけて、蜜が舌にのせられた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2043人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：微.
| 作成日時：2020年9月22日 2時
