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『渡辺くんいいよ、もっと鋭く見つめてみて』
nb「見りゃわかんだろ、もうあいつら戻ってっから意味ねえよ」
指示に従いながら声を顰めて顎でそこを示す。涼太どころかメンバーは誰もいない。
ru「撮ってもらった写真見せればいいじゃん」
きっちりボタンを留めてたのにラウールに外されて肌が露わになっていく。その間もシャッター音はとまらず連写されてるのなんてすぐにわかった。
nb「全開はやりすぎじゃね？さすがに」
ru「わかんないの？カメラマンさんめっちゃ喜んでんじゃん」
nb「いや、わかるけど、」
いつ見られてもいいように綺麗にしてるつもりだけど、ちょっと恥ずかしい。
『ラウールくん隣に移動して。渡辺くんはラウールくんの背中にしなだれかかるかんじで』
肘掛けに組んだ両腕を置いて寝転がるラウールに被さるように体制を真似してレンズを見つめた。
その後もなかなか過激な指示がとんできたけど、ラウールが張り切ってリードしてくれたからなんとか予定より早く終わらせることができた。
ラウールが見せる用の写真を選別してる間にカメラマンさんにべた褒めされた。ちょっとしばらく仕事したくねえな、この人とは。本人には言うわけねえけど。
ラウールと衣装部屋に戻るとまだみんな衣装から着替えていなかった。
ab「あれ、翔太そんなセクシーな格好だったっけ？」
ru「俺が脱がせちゃった。今日のしょっぴーえちえちなの、みて！」
宣言通り写真を見せびらかすラウールにみんながわらわらと集まる。
sk「これ際どいね〜見えちゃいそう！おへそは見えてるけどね！」
iw「最近厚み増してきたからファンの子は喜ぶんじゃない？」
なぜか佐久間が興奮してる。涼太は一切動揺してない、ように見える。まあそんなことだろうと思った。厚み増してきたってよく言ってもらえるけど、俺の体をいちばん感じてるはずの涼太は違い気づいてんのかな？
dt「でも目黒もかっこよかったよ」
nb「は、？」
いや、なにその顔。
mm「俺たちも今回がんばりましたよね」
目黒が涼太の肩を抱き寄せながら俺に目配せをしてきた。明らかに煽られてるのはわかってるけど、もう限界だ。
dt「なに、っ、」
目黒の腕を剥がして引き寄せた身体は強張っていて。それにも腹が立って開いた口が閉じる前に自分の唇で塞いだ。後頭部を押さえて舌を捻じ込むと藻掻いた手が俺のシャツの襟を掴んで肩がむきだしになった。
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作者名：微.
| 作成日時：2020年9月22日 2時
