［La neige］ⅴ (ページ35)

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［変貌］◎ ページ35

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ありんこ様よりリクエストいただきました。ありがとうございます。

nbdt

_お付き合いしてます

(nb)

昨日はプロモーションだけで丸々つぶれた。朝から晩までフラッシュを浴び続けて。夜景で撮りたいからって日の入り待ちの時間があったくらいだ。

夜景といえば免許をとったばかりの頃は涼太を連れて無駄に展望台ばかり行ってたなぁ。なんて、車窓にぶつかる雨粒をぼんやり見つめる。
がむしゃらだった俺たちは、少し都心から離れた光を求めてた。小さな粒が幾つも集まれば、こんなに壮大な景色になるんだ…って、いつ見ても、何回見ても、感動してた。たくさんの人をこの壮大な景色を見ているのと同じような気持ちにさせたい、って、熱く夢を語り合ったりもした。

…思い出したら行きたくなってきたな。お互いふたりで出かけようなんて、所謂“デート”とやらの誘いはしないから、最後にそれらしい外出をしたのはいつだっただろう、と信号待ちの間瞑想に耽る。

昨日も涼太は帰ったときには眠りについていた。起きてろとは言わないけど、何日も同じ状態が続くとシンプルにきついっていうか、…うん。

自分の手をにぎにぎして気を紛らわせてるうちに目的地について、エンジンを切った。

iw「翔太」
nb「おー照」
iw「俺たち以外みんな揃ってるって」
nb「ふーん。てかなんでそんな濡れてんの？」
iw「コンビニに寄り道しちゃったんだよね」

ポケットから出てきたのは例のごとくチョコで。さっそく歩きながらひとくち摘んで顔を綻ばせていた。

ru「あ、ふたりきた！」

ドアを開けるとラウールが飛びついてきて、受けとめつつ涼太を探す。

dt「照ぬれてる、」
iw「あぁ、すぐ着替えるし大したことないのに。ありがとう」

自分の鞄からタオルを取り出して駆け寄る涼太に顔が歪む。俺だって照ほどではなくとも濡れてるんだけど。

dt「ふっか、明日の収録の時間なんだけどさ、」
fk「おー、そっかだてさんと局集合か」

前仕事が別だから決めておくってことに関してはいいけど、涼太からふっかの携帯を覗きこむのはどうなの？今まで一定を保ってたのに最近距離感バグってきてるだろ。

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