［La neige］ⅴ (ページ31)

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nb「…そんな顔するだろうと思ったから言いたくなかったのに、」

ふたたび両手で頬をつつまれて少し押しつぶされて唇がつきでた。

nb「自分を責めないで涼太。攫われたのは注意力が不足してた俺のせいなんだから」

つきでたままの唇を慰めるようにやさしく食まれて、冷たくなっていたそこに熱が灯される。

nb「わかったならはやく浄化して、」

自分の唾液をまとわせた指でゆっくりなかを解すとやわらかいそこが絡みついてくる。本音はシャワーで洗い流したかったけど、それまで待てない。俺も、翔太も。

dt「いいの、？」
nb「っん、はやくぅ、」

ゆっくり自身を埋めていって最奥までたどりつくと翔太の目尻からじんわり滲んだ涙が溢れて、絡めたばかりの指を解いてそれを拭った。

dt「しょうた、？」
nb「やっぱりおれ、りょうたがいないと生きていけないよ、」

そんな苦しそうな顔しないでよ、

dt「じゃあもっと、俺がいないと生きていけないようにしないとね」

細い腰を掴んで優しく揺らすとまっしろな腕が首にまわされる。胸の飾り同士が擦れて、僅かに体が震えた。

nb「ねぇ、っ」
dt「ん？」
nb「もっと、はげしくして、」
dt「それは、」
nb「きょうのことわすれるくらい、こわしてよ、」

憂愁を帯びた瞳に懇願するように見つめられれば、俺の意思は快楽の波に溶けていった。

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