［La neige］ⅴ (ページ18)

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fk「はっ、んん、いきそ、」
ru「ぼくも、っ」
fk「ぼくも？続き、言って？ラウ、」
ru「ぃくっ」

どくどくとふっかさんの欲がなかに広がるのを感じながら無数のキスが顔中にふってくる。

ru「ん、っもう、いじわる、！」

もう我慢できなくて、ふっかさんの顔をつかまえて自分から唇を奪った。へたくそながら舌を絡めるとすぐに主導権がふっかさんに変わって上顎をねっとり舐めあげられた。
ちゅぱ、と音をたててはなれた唇はゆるゆるになってて、ちょっとにくらしい。

ru「むぅ、…わざと焦らしたでしょ、」
fk「だってラウかぁいいんだも～ん、ふふ」

ぎゅう、と胸に顔を押しつけるように抱きしめられたけど、細いから全然苦しくない。

ru「…ぬ、ぬいてよ、」
fk「え～？ふふ、なーにぃ？」
ru「聞こえないフリしないで、」
fk「ハジメテなのにもうおわりなの？」

…聞こえてるじゃん。

fk「俺はまだ満たされないけどラウは満たされたんだ？」
ru「そういうわけじゃ、ないけど、」
fk「…期待はずれだった？」

優しくなくて。と付け足して、眉を下げて顔を覗きこんできた。そんな切ない顔されたらなんもいえないよ…ずるい。

ru「んーん、ちゃんときもちよかった、から…」

ごめんねの意を込めてほっぺにちゅーして抱きつく力をちょっと強めると、背中を優しく撫でられる。

fk「今日はこのまま寝ちゃおっか、ね？」

囁きとともに耳の裏をつぅーっと舐められて体が震えた。足下でぐしゃぐしゃになったシーツが引き上げられてすっぽり白に包まれる。

fk「おやすみ」
ru「ん…」

ふっかさんの体温と、落ち着く匂い。それから、そばで聞こえるトクトクと響く鼓動。いくつもの眠気を誘発するものが相まって自然と瞼がおちていく。

寝たふりして様子窺ってからふっかさんのハジメテもらう再チャレンジしようと企んでたのに、…むり、かも。

fin.