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fk「目黒、俺の目みて」
照明によってきらきらした光の粒が入った黒い瞳が、俺を捕らえる。
fk「大丈夫、俺は壊れないから。触って」
おそるおそる指をすべらせると、ふっかさんの体温と、とくとくと鳴り響く鼓動が伝わってきた。
ふっかさんを傷つけないように、俺がしっかりしないといけないのに。解している最中も指の震えがとまらなくて。もう片方の手でおさえても、とまってくれなかった。
fk「俺が自分で解すよ。まってて」
mm「ごめ、なさい、、ごめんなさい、っ」
fk「謝らないで、大丈夫だから」
“大丈夫”。ふっかさんはそう何度も、俺に言い聞かせた。
fk「ふぅ、…もう平気だと思うから、きて」
ふっかさんの細い腕が俺の首に回されて、ゆっくり、ひとつになっていく。
fk「ほら、…ん、大丈夫、だったでしょ？俺と、ひとつになったよ？」
涙が、とまらなかった。
fk「泣かないで、幸せなことなんだから、わらってよ」
そう言って俺の涙を拭ったふっかさんも、少し、泣いていた。
俺を受け入れてくれたふっかさんのほうが何倍も負担がでかいはずなのに、俺の頭を撫でて抱きしめてくれた。
慎重に、丁寧に、ふっかさんの身体を揺らす。
mm「、いたく、ないですか？つらくないですか？」
fk「んふ、ん、きもちいよ、すごく」
mm「好きです、辰哉さん」
fk「おれもだいすきだよ、蓮」
同時に果てた快感と、はじめて蓮と呼んでくれた、甘い声の温度を、俺はこの先ずっと、忘れないだろう。
fin.
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月29日 12時
