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え、？この家にいるのって、ふっかさんと俺だけだよね？…幽霊？いや、岩本くんと入ったお化け屋敷は怖かったけどそれよりも本物のほうがもっとむりなんだけどそもそも俺今モロ見え、
コンコン、と今度はノックされた。
そうだ、俺鍵かけたのか。
fk「目黒？」
サァッと血の気が引いて、汗がふきだす。風呂入った意味。ってくらい汗かいてるわ。
fk「目黒、聞こえるなら返事して」
mm「…ハイ、」
fk「鍵開けて？」
そろりとスウェットをあげて扉を開く。
fk「よかった、いなくなったと思ったらトイレから声したからさ、そんなに具合悪いのかと思って」
mm「会議、は、終わったんすか？」
fk「うん、手短に終わらせたよ」
mm「そうデスカ」
fk「吐き気とかない？平気？」
mm「はい、平気っす」
ある意味下の吐き気はスッキリしたけどな。なんて。
心配してるふっかさんも可愛い。こんな可愛いならもっと心配してほしい。
fk「じゃあ髪乾かそっか」
mm「はい」
手を引かれてドライヤー片手にソファーに促される。
mm「ふっかさん先やりましょ」
fk「目黒のほうが先出てるじゃん」
mm「バカは風邪ひかないんで平気っす」
ふっかさんを座らせて背もたれの後ろに回って火傷しないように優しく風をあてる。ほんとは足の間に座ってもらってキスしたりいちゃいちゃしながら髪乾かす、てのが理想なんだけど生憎そんなことしたらこいつがまた勃って『気をつけ！マエナラエ！』とか始まっちゃうから、ムリ。
fk「まえならえ？」
やべっ、また声に出してた。どっからどこまで出したんだ？
mm「なんでもないっす、すいません」
鼻呼吸テープでも買うか？でも鼻息荒いのバレんじゃん。そだ、阿部くんに思ったこと口に出さなくなる方法でも教えてもらお。ヘイアベ！
mm「おわりました」
fk「ふわぁ、ありあとぉ、じゃあこんどめめここすわって？」
でた不意打ちのめめ呼び。普段そんな呼ばれないから毎回準備できないんだってまじ。しかも“ありがとう”が“ありあとぉ”って。…かわいすぎる！！
fk「頭抱えてどうしたの？」
mm「すいません、ちょっと頭痛が」
fk「え、まだのぼせたの治ってないのかな？」
ふっかさんのあったかい手が額にあてられる。ああ、可愛い。
mm「全っ然大丈夫です元気です」
これが通常運転です。
fk「そう？じゃあ乾かすね。熱かったりしたら言って？」
mm「はい」
おお、頭皮が歓喜の雄叫びあげてるわ。
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月29日 12時
