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『昨日の炒飯、美味しかったですか？』
nb「そうなんですよ、母親の隠し味がめっちゃ美味くて」
『僕も半身浴するようになったんです。僕、ほんとに渡辺さんに憧れてるから、もっと渡辺さんのこと知りたいです』
nb「ありがとうございます、嬉しいです。…じゃ、送ってくれてありがとうございました、おやすみなさい」
『はい、おやすみなさい』
その日の夜、半身浴をしていてふと違和感をおぼえた。俺、昨日炒飯だったなんて言ったっけ？
それに、好きだから長風呂になっちゃうんですとは言ったけど、半身浴にはまってることは言ってないよな、？
急にこわくなって、次の収録日に照を家に誘って、はじめてあの人の誘いを断った。ちょっと残念そうにしてたけど、すんなり引き下がったから安堵した。
家でさっそく照に疑問に思ってることを打ち明けると、途端に顰めっ面になって、俺の両肩を掴んだ。
iw「なんでもっと早く言ってくれなかったの」
nb「だって、気づいたのほんと最近だし」
肩に置かれた両手がそのまま背中にまわって抱きしめられて、驚く間もなく耳に唇がくっついた。
iw「今から試したいことあるから、嫌かもしれないけど俺に従ってくれる？」
nb「わかった、」
近くにあった顔を少しずらして、照の唇が俺の唇を捕らえた。すぐさま侵入してきた舌に翻弄されて、脳天がとろけていく。凭れかかった体をそのまま持ち上げられて、ベッドに押し倒された。
わざと大きめに声を出すように耳許で指示された。それにこたえて、体をくまなく撫でられるだけの行為に、大袈裟に鼻にかかった甘い声をだしてみた。
iw「翔太、もういいよ」
火照って力が抜けた体を抱き起こされて、保ってられない俺はふにゃりと照に身を預けた。
nb「なん、だったの？」
iw「…もしかしたら盗聴器設置されてるかもしれない」
nb「、ぇ」
iw「だってそう考えれば辻褄も合うだろ。明日また収録あるから絶対俺から離れないで」
nb「じゃあ、今日泊まってってよ、」
iw「いや、それは、」
nb「なんで？」
iw「翔太、まって、」
nb「すき、ひかる」
iw「、先言うなよ」
nb「ふふ、っぁ、」
iw「せっかく耐えてたのに、」
さっきは服の上から撫でてきた手が素肌に触れて、触り方も、瞳も、ガラッと変わったその姿に、ぞくぞくして、ただただ溺れて。照と俺は、夜明けまで交わりつづけた。
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月29日 12時
