［La neige］ⅳ (ページ31)

今日:28 hit、昨日:128 hit、合計:676,213 hit

_________ ページ31

.

iw「ねえ目黒、」
mm「なんですか？」
iw「ほんとにラウールじゃなくて、俺のこと、好き？流されたとかじゃなくて、」

急に眉を下げて仔犬みたいな表情になった。

mm「そんなわけないじゃないですか、嫌だったらもっと全力で拒否してます。それにラウールは俺の気持ち言い当てたんで」
iw「、その嫉妬させ作戦に俺はまんまとはまったわけね、」

今度はぷく、と頬を膨らますから思わず吹き出した。

iw「なに」
mm「いや、かわいいなって。ころころ変わる表情見れるのって恋人の特権ですよね」
iw「え、俺まだおまえの気持ちちゃんと聞いてないけど」
mm「え、」
iw「え？」

にやにや口角をあげて意地悪な笑みを返してきた。ほんとに感情豊かな人だ。

mm「、俺と、付き合ってください、」
iw「はい、よろこんで。…ふはっ、顔あか！」
mm「指ささないでください、」

はず。もうやだ。甘すぎて溶けそう。

iw「めぐろ」

顔を隠していた枕をとられてふんわり細められた瞳に見つめられる。

iw「俺が幸せにしてあげる」
mm「…、幸せにしてください」

ちょっと力いれすぎなんだよなぁ、そんなことしなくても俺は逃げないのに。と思いながらも、大人しく腕の中におさまる。俺の未来予想は抱きしめる側だったんだけど。ま、いいか。

fin.