［La neige］ⅳ (ページ14)

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［泡沫］◎ ページ14

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ちかりん様よりリクエストいただきました。ありがとうございます。

kjdt

_お付き合いしてます

(kj)

kj「だぁーて」
dt「なに」
kj「ゆるして？」
dt「やだ」

めめがホテルのアメニティで“これイチャイチャできるよ”と泡風呂になるやつをくれたからさっそくやってみたのに、ダテは喜ぶどころか激オコプンプン。なんでや。
まあ、多分掃除のこと気にしてるんやと思うけど、俺の家なんだからええやん。

kj「なんでそんな怒ってるん？掃除なら俺やるから」
dt「は？理由わかんないの？」
kj「え、掃除じゃないん？」
dt「そんなわけないだろ」
kj「ごめんなさい」
dt「理由もわからないのに謝るな」

こりゃ相当ご立腹やわ。困ったな。ツンツン通り越してトゲトゲや。

dt「袋の名前くらいちゃんと見なよ」

ダテがわざわざゴミ箱から開封済みのそれを持ってきたからヘイアベ！じゃなくてヘイシリ！で調べたらラブホテルの名前やった。
てか、なんで名前でラブホテルってわかるんよ、そっちのが問題やろオイ。

dt「目黒とそこ行ったんでしょ」
kj「んえ！？なんでそうなるん！」
dt「行ってないの？」
kj「行くわけないやろダテがおるのに」

どさくさに紛れてキスしようとしたら見事に遮られた。

dt「じゃあ入るわ」

切り替え早。

kj「まって、ダテ嫉妬したってことやんな？」
dt「うるさい。違うから」
kj「違くないやろ～ふへへ、かわええなあ」
dt「うざい」
kj「さ、一緒に入ろうな～」
dt「え、ちょ、やだ、」
kj「1人で入るのに泡風呂なわけないやろ～」

脱衣所まで引っ張るのはムリやから逃げられる前に服を脱がすと諦めてくれる。

dt「ねえ、これ明らかに配分間違ってるよね？」
kj「そーか？」
dt「泡多すぎるでしょ、お湯少なすぎるし」

そしてまたお説教。今日怒られてばっかやな俺、てへ。

dt「へたくそ」

モリモリの泡をべしっと顔に投げつけてきて、でも沁みないから全然平気や。

kj「なんやかんや楽しそうやん」
dt「まあね」
kj「お返しや！」

俺もダテに泡を投げつけてバカップルみたいなことを繰り返す。そんなことしてたらそりゃ髪も体も顔も泡まみれになるわけで。
俺はある企みを胸中にじりじりとダテに近づいて後ろから抱きしめた。

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