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dt「自分から飲み込むようになったね」
kj「そんなこと、ぁっ、いちいちいわんでええねん、」
意地っ張りな口調とは裏腹に体は我慢できないようでゆらゆらと腰が揺れている。
dt「だれが動いていいっていったの？」
kj「ん、ッ、やぁ、」
動けないように体重をかけると挿さる場所が変わったのか表情が更に蕩けだした。
kj「だて、っ」
dt「ん？なぁに、康二」
kj「、…きもちよくなろ？いっしょに、」
dt「ふふ、まあまあ合格かな」
がつ、と腰を送り込むと背中がしなるから、引き寄せて抱きつかせる。
kj「あぅ、だてぇ、」
dt「もうちょっとがんばってよ康二」
kj「む、り、、むりやの、！」
こぼれた康二の唾液が、俺の首筋に垂れて身体を辿っていく。
華に照らされ赤く艶めく康二の唇がひどく淫靡で。思わずそこに齧り付いた。
腰付近に留まったままの浴衣が揺さぶりで擦れる音がお互いの興奮を掻き立てて。俺の腹が濡れた直後に強烈な締め付けがくる前に抜け出して康二の腹に欲を放った。
恥ずかしいのか顔をあげずにへばりついてきた康二をはがして顔を覗き込む。
kj「いやや、みんといて」
dt「もうへばっちゃったの？」
案の定頬を赤らめて、かつ何故か幼さを孕んでいて。ちょっとよろしくないお顔だ。
kj「っ、もういっかいすんの？」
黙って膝の上に乗せると驚いたのかぱちぱちと瞬きをした。
dt「いつも何回か数えてごらん？」
kj「っ、むりや！」
可愛いから、ついいじめてしまう。ああ、でも優しいほうか。いじめるっていうのは、もっとひどいことだもんなぁ。さすがにしないけど。泣かせるんじゃなくて、啼かせたいだけだし。
dt「いいでしょ？」
無言を肯定と捉えて抱きあげると名残惜しそうに窓の華と床の織物を交互に見つめている。
dt「花火は俺の地元でもこれからやるから、ね？」
こちらを向かせてなんとか宥める。
kj「…ん、約束やで？絶対、二人やよ？」
dt「ん、やくそく」
リビングと比べると生ぬるいそこに康二を寝かせて、逃げられないように両脇をかためる。
dt「好きだよ康二」
kj「ふふ、俺もだてが好き、」
ふわふわ、綿菓子みたいな微笑みに口づける。
なんやかんや首ったけなのは、俺のほうだったりして。
fin.
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月9日 21時
