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dt「はぁ、、ん、そんなにきもちよかった？」
体を離して息を整えている阿部の手首のバンドも外して抱き寄せる。
ab「なにあれ、もうむり、くるしかった、」
dt「くるしいだけだった？」
ab「、きもち、よかったけど、」
dt「そう、よかったよ」
ab「で、でも！もうやりたくない！あんな拷問具みたいなの！」
dt「じゃあもう飲みすぎはやめようね？」
ab「ぅ、はい、」
これでこいつの出番も当分はなさそうだ。
目尻に溜まった涙を拭ってぬれた唇の唾液を舐めとる。
ab「今日日本酒だったの、甘くて涼太とのキスみたいだったからついつい手が進んじゃって、」
dt「…なんでそういうことを今言うのかな」
ab「へ？」
罪深すぎて、頭を抱えたくなる。
dt「なんでもない、ひとりごとだよ」
早くなってしまった鼓動を落ち着かせるために阿部を背を向ける。ほんと阿部には調子を狂わされる。
ab「りょおた」
やめろ、今ねだってくるな。
ab「ねえってば、」
dt「、むり」
無理だと言ってるのにそんなのおかまいなしに足を絡めてきた。
ab「もういっかい、しよ？こんどはりょおたのすきなやつでいいから、ね？」
ああもう、敵わないな。
dt「後悔しても知らないからね」
ab「ふふ、大丈夫だよ？しないもん」
首に両腕をまわして抱きついてきたその体を同じように強く抱きしめる。
ab「すき、りょおた。りょおたは？」
dt「ん、俺もだよ亮平。…愛してる」
ab「ふふふっ」
胸やけしそうなくらいの甘さが、俺たちにはちょうどいいのかもしれない。
fin.
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月9日 21時
