［暁の秘事］ ページ43
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nbdt
_お付き合いしてます
(nb)
お互い30代に突入して、それぞれ違うドラマの撮影にかかりきりになる日がくるなんて、若かりし俺も涼太もきっと想像もしていなかったわけで。
正月気分も抜けて凍て付く寒さの今日この頃。グループ仕事が2週間後なんていうのはざらにあるし、撮影の合間に帰ってきたら溜めてた洗濯物を涼太がやってくれたのが窓から見えるのに当の本人はいない。なんてこともあって。
要するに、数年前ふたりして自宅警備してたとは思えないほど多忙を極めてるわけよ。
俺も涼太も淡白なほうではあるからさ、仕事のことも考えずアホみたいにヤったりしないし、一般的なカップルみたいに“えっちしよ♡”つっておっぱじめることもない。目みりゃわかるし。
そうなると男の性はどうなるかっていうと、まぁ正直いうと溜まるよね。
だからなのか、時折涼太のそういう夢みるようになっちゃって。さすがに夢精はしてないけど、朝勃ちがえげつないんだよね。
なんか一方的に気まずくて。ひさしぶりに過ごした夜、あとからベッドに入ってきた涼太から気づかれない程度に距離をあけた。
…はずなんだけど。ぴったり伝わってくる体温で、目は開けてないもののぼんやり意識が浮遊する。
二度寝を決め込んですぐ、ふいに手を握られて目を開けそうになったし、ついでに声も出そうになった。あぶねぇ。
それは涼太の横腹あたりにぽてりと乗せられて。なんだよ抱きしめてほしかったのかよ、なんてにやけそうになってたら、布が擦れる音がしてあきらかに布ではないなにかに俺の手が誘導された。
nb「ん、？…」
やべ、声でた。
dt「…」
俺が寝てるか様子見してるのか動き止まったんだけど、触れたのがなにかっていうのは涼太の肌でまちがいなさそう。
何分経ったのかわからないけど、涼太がまた俺の手をとってゆったり下っていって。
くちゅ、って水音とともに指先が熱い肉襞を掠めた。
nb「っ、」
声を出さないようにしたら歯ぎしりみたいな音がしたけど、涼太はかまわず蜜壺に俺の指を埋めていく。
dt「、ふ…ン、」
まてまてまてまじでまってなにこれ夢？？ガチでパニックなんだけど。
dt「んん、…っ」
うっすら目を開けたら、左手で俺の右手を掴んでもどかしそうに顔を歪める涼太がすぐそばにいて。
唇噛んで声出してないつもりなんだろうけど、鼻にかかった甘ったるいそれのほうがえろいのわかってないよね？？
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
