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やっぱり翔太の学校でも同じ状況になっちゃったんだ…！
sk「俺のせいでごめんっ！」
nb「…佐久間はさ、否定したの？」
sk「、どう答えようか悩んでたら肯定したように勘違いされちゃって…こんなの、言い訳だって翔太に思われても仕方ないんだけど、」
nb「だったらそれでいいんじゃない？」
sk「え…」
今までデンモクを見ていた翔太の目が、俺を捉える。
nb「人の噂も七十五日っていうじゃん。中坊のガキが興味もつことなんて長続きしねーよ。言わせとけ」
sk「でもそれじゃ翔太に迷惑が、！」
nb「俺が気にしてねーんだからいいんだよ」
sk「っ…わかった…」
気にしてない…そう言われて、ちょっと傷ついた気がするのはなんでだろう…？
そっか…俺、ほんとは否定したくなかったんだ。噂が事実になればいいのに。って、ほんのちょっとだけ、思っちゃったんだ。
nb「誰のせいでもないんだから気ぃ落とすなって。せっかく来たんだから歌おうぜ」
sk「翔太、先入れていいよ」
俺が普段歌うのなんてアニソンばっかだもん。翔太に嫌われたくない…
翔太が入れたのは、アニソン以外は疎い俺でも知ってる、初恋を唄った切ないラブソング。
涙が出そうなくらい…ううん、出ちゃったから気づかれないように拭ったけど…それくらい、すっごくすっごく上手だった。
sk「翔太めっちゃ上手い！歌手になったらいいのに！」
nb「いや…俺レベルなんてそこらへんに五万といるって」
sk「そんなことないよ！俺がファン第一号になるから！」
nb「ん、さんきゅ。…佐久間も入れろよ」
照れて赤くなってる翔太かわいいなぁって盗み見しながら、かろうじて知ってる邦楽を入れて。ちょっと緊張したけど、歌い始めたら楽しかった。
nb「佐久間も曲によって声変わっててすげぇじゃん。声優とか向いてそう」
sk「へへ、そぉ？」
翔太は何気なく言ったかもしれないけど、三次元にハマりはじめた当初から尊敬している職業だったから、向いてるって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかった。
nb「次からここにしようぜ、集まるの」
sk「うん！」
男同士で付き合ってるっていじめられるんじゃないか、って新学期初日は学校に行くのがすごくこわかったけど、むしろ何もなくて拍子抜けした。
翔太に言ったら、"俺の言った通りだろ"って得意げな顔をしてきて。
そんな表情もかっこいいと思うくらい、俺は翔太にぞっこんになっていた。
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
