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ru「俺を見て、康二くん」
kj「イヤや、」
視線が交わっちゃったら…俺は…っ
ru「…つかまえたっ」
kj「っっ！」
やっと手が離れたから油断してしまって、後部座席に身を乗り出したラウの腕の中に抱え込まれとった。
首筋から放たれる芳しい匂いに本能的にかぶりつきそうになって、鼻をこすりつけるまででなんとか踏みとどまる。
ru「、やっぱり…康二くんフォークになったんでしょ」
……絶対、知られたくなかったのに…
ru「じゃないと俺のこと避けたり、あの日あんな謝ったりする理由と結びつかないもん」
kj「だったらわかるやろ…！俺は異常なんよ。ラウの近くに居ったらあかんねん、」
ru「そんなのむりだよ。大切なメンバーでもあるんだから」
ラウはフォークに対しての危機感がなさすぎるんやって。
ru「じゃあ康二くんは、俺が腕解いたらもう一度たりとも触ってくれないの？」
kj「なんで…そんなずるい聞き方するんよ、」
ru「康二くんのほうがずるいじゃん。俺は本音を聞きたいのにさっきからいいわけばっかり」
まずい、言い返せることなくなってきた…
ru「それに俺は、康二くんが美味しく味わってくれるならいくらでも体差し出すよ」
kj「んなっ、〜！」
なんちゅう言い方してんねん！
…敵わんなぁ、もう降参やわ…
押されていとも簡単に落ちてった俺の負け。
kj「……好きやから言いたくなかったのに」
ru「好きだからこそなんでも言えちゃうし、康二くんにも言ってほしいな」
kj「…ん、わかった」
ラウの言葉でごちゃ混ぜやった感情がすっと落ち着いて、そうやなってあっさり納得できた。
ru「どこから食べる？」
kj「へっ？」
ru「たった今から俺は康二くんだけのケーキだもん」
ラウが緩めた腕を広げてみせて。
それはもちろんかわいいんやけどさ…
kj「ん〜、、車っちゅうのは、ちょっと…」
ru「じゃあお家はいろ」
kj「あ、ちょ、まっ、」
今日の予定、総崩れやな。
ru「いつからフォークになったって気づいたの？」
kj「あー…お疲れさま会した日やで」
ru「、そっかぁ…」
嘘ついてもきっとまた見抜かれてまうし、ラウの気持ちを知って尚更、偽るのはやめようって思った。
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
