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ごめんねって、本当は頼りたいって、言いたかったのに…結局伝えられなくて。
翌日、やっぱり怪我のことを指摘されたから適当に理由を話したけど...反応はまあ、半信半疑ってかんじ。
お昼ご飯は焼肉弁当で、いつもだったら2つ食べちゃうくらい大好きなのに。
自分がケーキだと判明した今は、フォークの人にとってこんな風に見られてるのかななんて思えてきちゃって。
いらないって言ったらみんなすごく驚いていた。
ru「コンビニ行ってくる」
kj「ほんなら俺も！...あー、やっぱり俺いってくるわ。着いたら電話するからほしいもん考えとき？」
なんだありゃって隣にいたふっかさんが首を傾げてたけど、康二くんはまた俺に気を遣ったんだってわかって。
わかってるけど...避けられてるのかなって。俺があんな言い方したのが悪いのに、ちょっとだけ悲しかった。
ru「めめ、あのさ...」
mm「ん？」
ru「、...ドラマの最終回どうなるの？」
mm「言うわけねーだろ」
何日か経って、いざめめに打ち明けようとしても怖気づいてできなくて。
なんでもないって言ったら絶対突っ込まれるから話題をすり替えて。
そうしてるうちに、怪我はきれいに治って季節も秋らしくなった。
あれから大きく変わったことといえば、康二くんに送り迎えをしてもらうようになったこと。
負担をかけちゃうとも思ったけど、康二くんとぎこちないままじゃ嫌だったから俺からお願いしたら、すごく喜んでくれた。康二くんはなんにも得しないのに。
kj「なあ、ほんまに明日からひとりで大丈夫なん？」
ru「うん。舞台に集中してほしいし、タイ楽しんできてよ」
kj「ん〜…」
本当は稽古に入る頃に一旦大丈夫だからって言ったのに、それは聞き入れてくれなかった。
ru「終わったらお疲れさま会しようよ」
kj「それええなぁ」
ru「でしょ、俺も楽しみにしてるから」
言い出しっぺのくせに寂しくなる日もあったけど…
周囲への警戒は怠らないようにしたし、さすがに懲りたから夜は外出しないようにして、何事もなく過ごすことができた。
康二くんは舞台を終えてからわりとすぐに、お仕事で阿部ちゃんとタイに飛び立って。
無事帰国して、少し落ち着いてからになった約束のお疲れさま会は俺の家に招待した。
普段は玄関の扉まででばいばいだし、中に入ってもらうのははじめてだからちょっと緊張してて。そしたら康二くんが頭を撫でてくれた。
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
