［sugary lie］ ページ21
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kjru
_parody:cakeverse
_お付き合いしてません
(ru)
二十歳という人生の節目のひとつを迎えて、激変とまではいかないけどちょっと特別な気持ちを抱えて少し経った。
日中は暑いから夜にお散歩するのがマイブームで。家の周辺を歩いてるんだけど、行く道が同じなのか今日はずっと後ろに誰かいて足音が聞こえてくる。
さすがに変だなって早歩きしてみたら合わせるように足音が変わって、尾けられてるって確信した。
家はバレたくない。でもこっちが尾けられてることに勘づいていることがわかれば相手が何かしてくるかもしれない。
万が一助けを求められるように大通りへ出る道へ進路を変えつつ、文字で打つより早いと思ってお兄ちゃんたちに手当たり次第電話をかけてるんだけどなかなか繋がらない。
ru「…！もしもし、康二くん？今電話大丈夫？」
kj《ラウ珍しいなぁ。サウナからの帰りやから大丈夫やで。どしたん？》
聞く前に康二くんがどこらへんにいるか大体わかってよかったけど…言っても平気かな、？
ru「家の近くで散歩してたんだけど、もしかしたら尾けられてるかもしれなくて、」
kj《…そっち行くわ。大通りでた？振り返ったらあかんで》
ru「…うん。ありがとう」
誰でもいいから繋がってほしくて必死だったけど、正直康二くんに話したらパニックになっちゃうかなって思ったらすごく落ち着いてて。
ru「康二く、ッ！！」
電話を繋いだままでいてくれてる康二くんは急いで向かってくれてるのか少し荒い息遣いで。それに気を取られていたら背中に衝撃が走って上手く受け身が取れないまま地面に投げ出された。
kj《ラウ！？》
ru「った…ぅわっ！」
俺の背中に衝撃を与えてきたであろう人が俺を自分に向かせるようにして、ハーフパンツから剥き出しになった膝に顔を埋められた。
ru「いッ、！！やだ…！」
受け身が取れなかったせいで当然出血してて、その傷を舐められた途端涙が出るほどの激痛に襲われた。
その人を押し除けようとしてもびくともしなくて。イヤホンから康二くんの俺を呼ぶ声が聞こえるのに…ただただ怖くて涙が止まらない。
押さえつけられたまま目尻も舐めまわされたらもう、全身から血の気が引いていく感覚がした。
ru「たすけて…っ！」
藻掻いて阻止しようとした指も噛まれて、本当にどうにかなってしまうかもしれないと覚悟して目を瞑ったら、乗っかられた重みがなくなったと同時に力強い腕に抱き締められた。
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
