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sk「っはぁ、しょーた、」
nb「息とめんなって」
sk「んん…わかんなぃ、」
翔太はもう他のだれかとしたことあるのかな…って、甘いくちづけを与えられながら、胸がずきんってした。
sk「…ぁっ」
体の力が抜けて、転ぶかもと身構えたら後ろのベッドに翔太と傾れ込んだ。
魔法をかけられたみたいに、翔太から目がはなせなくて。
翔太のちょっと汗ばんだ手が、投げ出された俺の手を絡め取る。
nb「佐久間…」
もうこの際、逢えなかった期間の翔太を知りたい気持ちも、胸の痛みも一旦わすれて…
sk「はじめてはぜんぶ、翔太がいい…」
nb「っ…」
俺はあの頃からずっと、翔太からの愛が欲しかった。
欲しくてほしくて、たまらなかった。
sk「っ翔太…！」
nb「、大介…っ」
ただひたすら、名前を呼び合って。
互いの服に手が伸びて。やさしく肌にふれて。
nb「愛してる…」
俺も愛してるよ。翔太…
sk「もう離さないで…っ」
ぴったりくっついて、溶け合うように体を重ねた。
もし明日目覚めなくても、それでもいいと思えるくらい…いちばん幸せだった。
今日まで生きてきて、本当によかった。
.
sk「……んぅ…、」
目を開けたら翔太の腕がお腹あたりにまわされて、背中は翔太の体温を纏ってて…まだ眠ってるのか、首筋にかかる息が擽ったい。
sk「、ふぇ…っ？」
ちらっと視界に入った俺の首には、見覚えのない煌めきが存在していた。
sk「っ、翔太！なにこれっ…！」
nb「………んぁ…？…」
体を反転させて翔太の胸をとんとつつくと、寝ぼけてる翔太はあかちゃんみたいに俺のほっぺに吸いついてきて。
嬉しいけど、今はそうじゃなくて…
nb「…佐久間のだから、それ」
sk「俺の…？」
翔太が、俺にくれたネックレスってことだよね…？
sk「ありがと翔太…ずっと大事にするね、！」
nb「ふふん…やっぱ似合ってる…」
眠そうにしながら俺の首筋をネックレスごとそっと撫でて、また腕の中にとじこめられた。
sk「いつ買ってくれてたの？」
nb「…ひみつ。」
sk「え〜」
…まぁいっか。知らなくても、充分幸せだもん。
sk「もう大介って呼んでくれないの？」
nb「…これからいくらでも呼んでやるから。」
sk「うん…ふふっ」
俺たちを祝福してくれたかのように、カーテンの隙間からほわっと陽の光が差し込んで。
そんな朝に不釣り合いな翔太の艶めかしい指先の愛撫に、身を委ねた。
fin.
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作者名：微.
| 作成日時：2023年7月29日 1時
