ヒロイン体質2【名探偵コナン】

第七話 ページ7

「兄さん…前世も綺麗だったけど今はもっと綺麗…白い髪と肌が綺麗な赤い目を引き立たせて…

…ほんと、殺したいくらい、綺麗だよ。」

ｸﾞｯと抱き締める力が強くなる。

「大丈夫！！今度は上手く殺すから！！あの時は車で引いちゃってごめんね？

でもねでもね、兄さんがいけないんだよ。僕にナイショで彼女なんか作るから…」

そうだった。あの時、俺彼女作ったんだ。

笑顔が素敵な可愛い子。

物静かで、一緒にいて凄く安心できた。

告白は、俺からだった。

って…

『…は？お前、俺を……？』

「…？うん。殺したよ。だって俺をおいて何処かにいっちゃいそうだったんだもん。

死体の兄さんも素敵だったなぁ、あちこち骨折れてちゃったけど、顔は無傷だったし。

あの日から俺達毎晩一緒だったんだよ？」

無邪気な笑顔で、なんてことを言うんだ……

『……やだ…助けて…降谷さん…！』

「俺の前で他のやつの名前呼ばないでよ！！」

ﾋﾞｸｯと肩が震える。

「毒殺がいいかなー？あっ、でもそれじゃあ苦しいよね……！どうすればいいんだろ？」

やだ。俺、殺される？

殺された後が一番怖い。

なにされるの、俺の体。

また、なの？

『やだ……やめて……』

死んだあとのこと想像したら涙が降ってきた。

「んっふふ…泣き顔、可愛いよ？」

『降谷さっ……』

「…さ？行こう？殺し方はお家で考えるから…」

ｸﾞｲｯと腕を引っ張られる。

降谷さんごめんなさい。せっかくの休暇なのに。一緒に過ごせなくってごめんなさい。

なんて、降谷さんへの謝罪の言葉を心の中で唱えていた。

「おい。」

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