ヒロイン体質2【名探偵コナン】

第2話 ページ2

小さい頃の話だ。

俺とハルは双子で、俺が兄さんだった。

家は結構な名家だったらしく、小さい頃から英才教育を受けた。

最初は父も母も長男の俺に期待したがだんだんと運動も勉強も人柄も弟のほうが有利になっていった。

それで、俺に全く期待しなくなった。

そして何故弟が１話みたいになったかと言うとだ。

五歳の頃に見た流行りの恋愛ドラマ。

其れの最終回で、男女がキスを交わした。

「................ねえ兄さん。キスってどんな感じなんだろうね？」

これが悲劇の始まりだった。

『................さあ..』

「じゃあさ、一回だけやってみよ？」

『はっ？！で、でも俺ら男同士..』

「いいじゃん」

チュッとリップ音。

当時は弟の方が高かったため、顎を挙げられた。

「................んー、普通だね。」

『ばっ...！！』

「でも気持ち良かったかも。」

チュッともう一回。

これが小学校高学年まで続いた。

中学生になると。

「んっ...はあっ...」

『らあっ...』

舌を入れられた。

『な..ん...』

「好奇心だよ。後は..練習？そういう関係になりたい人が出来た時に失敗しないように。」

兄さんもいい練習になったでしょ？と弟は無邪気にわらった。

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