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気持ちの悪い男だ。
今すぐ目の前から消えて欲しいくらい。


僕達はもうすぐ、大学生になる。









「コンビニのタピオカミルクティーがマジでタピオカじゃないの入ってるんだけど」


「ワンチャンそれこんにゃくじゃね」


「うっわやめろよ、こんにゃくミルクティーにしか思えなくなっちゃったじゃん」



はしもっちゃんの通う予定の大学に見学に来ている。


普段はバカでチャラい男子高校生って感じなのに、いざ本気を出すとサラッと国立に入ってしまうもんだから彼は怖い。
センターの古文は満点だったとかなんとか。


「ゆうぴは結局理工っしょ?コースは?」

「理工コース」

「頑張ったよな」


文化祭が終わってからはしもっちゃんと猛勉強。
内部推薦を勝ち取った。
作間が理工学にも医学にも進まずに他大学に進んだように上位の人が数名抜けたおかげでもあるけれど、結果オーライ。

Aは内部進学でコースは理学みたい、キャンパスは同じ。
ここまで腐れ縁だと笑える。



「あれ作ちゃんじゃね」

「…まじかよ」


5号館側のドアから建物に入っていく。
完全に医学部の敷地だ。
ここの大学の医学受かるなんてマジでバケモノかよ。

それでもきっと彼は天才なのではなくて、努力をしている。
俺たちと同じように悩んでるのを知ってから、気持ち悪いという見方はできなくなった。


人間って、意外とわからない。



「大学では彼女ほしいなぁ」

「優斗のこと好きな人たくさんいるのに」

「興味ねえんだもん」

「そうだね、A専属ストーカーだったもんね」

「俺そんなにひどかった?」

「気づいてなかった?」


はしもっちゃんは太田さんと上手くいっているらしい。
出会いは小学校、仲良くなったのは中学校らしいから、幼馴染でも恋愛ができることを痛感してたまに虚しくなる。


それでもあの時のように胸が苦しくなることはない。
そんな思いはもうできないのだろうか。




「俺お腹すいた、オムライス食べたい」

「駅で食べよっか」




もう一度あの時を過ごせたらと思ったけれど前言撤回。

『想い出』としてまとめておけば落着、と勝手に頭の中で結論を出して、少し早歩きで駅に向かった。






end




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作品ジャンル:タレント
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きき(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白い作品でした。またの執筆も楽しみにしています。素敵なお話をありがとうございます。 (2018年10月8日 2時) (レス) id: eb92b527a6 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 完結おめでとうございます!ありがとうございます!感動して泣きそうになりました!お疲れ様でした! (2018年10月6日 9時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
プチラメ(プロフ) - 芽衣さん» はじめまして、コメントありがとうございます。恐縮です…終盤仕上げておりますので更新お待ちください〜!! (2018年9月29日 1時) (レス) id: 4bd9b9ee69 (このIDを非表示/違反報告)
プチラメ(プロフ) - ささやんさん» コメントありがとうございます!私も書きながらワクワクしてまして…そう言っていただけて嬉しいです。頑張ります☆〜(ゝ。∂) (2018年9月29日 1時) (レス) id: 4bd9b9ee69 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣(プロフ) - はじめまして。今読んでいる作品の中で一番すきです。更新楽しみにしています。 (2018年9月28日 1時) (レス) id: 7fcf2589ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プチラメ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Petit_lame  
作成日時:2018年8月6日 2時

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