“好きになりすぎた”人 (ページ5)

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episode5 ページ5

Aside

クラスの先生はかなり優しそうな先生で

先｢1年間、このクラスの担任をします、土田哲也と言います｣

そして、かなりのイケメン

私の周りの席に座っている女の子達は哲也先生に見とれてる

…みんな禁断の恋なんて有り得そうなくらい哲也先生に釘付け

ガラッ

急にドアが空いて

先｢入学そうそう遅刻かよー、佐野｣

その“佐野”と呼ばれた人は

｢待って、イケメン｣

｢白い…｣

｢狙っちゃおうかなあ…｣

可愛いんだけどすごく綺麗な顔立ち

さっきまで哲也先生に釘付けだった女子が佐野くんに目線を集める

佐｢すいませーん｣

そう言って席を探してる

でも空いてる席なんて遅刻してきた佐野くんには限られてて

その限られてる席のひとつが私の席の隣なんだけど

中学生の時のたかのりくんのことが好きだった女の子のことが頭をよぎって昔のことを思い出す

佐野くん、お願いだから私の隣にこないで

そう思ってたのに

ガタッと音を立てて隣で椅子を引く音が聞こえる

佐｢先生、ここでいいですか、空いてるんで｣

先｢おお、いいけどよお、｣

遅刻すんなよー、と軽く叱ってみんなは先生の話に戻る

佐｢やった、よろしくね、えと名前は？｣

最初は無視してたけど

佐｢ねえ、聞こえてる？｣

そう言って私の二の腕をつんつんしてくる

『あ…わたしのこと？』

佐｢しかいねぇじゃん、後ろ、だれもいないんだからさ｣

それもそうだよね、でも何の用なのかな、

佐｢名前、教えて？｣

『あ、柊 Aっていいます』

佐｢Aね、俺は佐野玲於、よろしく｣

佐野、玲於くん

『佐野くんね、よろし｢まってよ｣』

佐野くんは不機嫌な感じで私を見る

佐｢佐野くんじゃなくて、玲於って呼んでよ｣

そう言ってじっと私の目を見つめる

佐野くんは間近で見るとほんとに綺麗な顔立ちで

肌も私より白いんじゃないかってくらい白くて

目もすごく綺麗で…じゃなくて！

『呼びすて？で呼ぶの？』

そう聞くと佐野くんはため息ついて

佐｢ほーら、はやく、玲於って呼んでよ｣

…なんかさっきより不機嫌になってない？

これは呼ばないともっと不機嫌になるやつ？

『れ、れお、くん』

佐｢よし、今度からそう呼べよA｣

そう言い終わるのと同時に先生の話も終わり

れおくんはどっかに行った

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