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「キヨ、いつも来てくれてありがとう」

「俺が来たくて来てるんだからAは気にすんな」

「うん。ごめんなさい、思い出せなくて」




あれから半年が経った。
今Aは事故の時の後遺症で体の神経が歩く事を拒否していて、その治療でまだ病院に居る。

体が拒否し続ける限りAは事故に遭う前のように歩く事さえ出来ない。

本当なんであの事故に遭ったのがAなんだろう。
俺じゃなかったんだ。と胸を抉られる感覚がずっと俺の中にある。



Aのご両親が俺の事を話してくれていたらしく、俺がAにとって"特別な存在"だと認識はしているが事故前の記憶が欠落していて何度思い出そうとしても思い出せないらしい。


一番酷だよな、認識してもらえてるのに記憶がない。


楽しかった想い出も何もAの中に残っていないのに、特別だと認識されている事が。



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マイペースに更新します。

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作者名:may | 作成日時:2018年5月17日 18時

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