ぶすな僕ーJINー (ページ13)

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13ーJINーページ13

「それじゃあ、今日はわざわざありがとうございました。」

お店から出るなり、
駐車場とは逆の方向に
進もうとするAちゃん。

「ちょっと待って、Aちゃん！」

本気で僕に送らせないの？！

「僕が家まで送るから、車に乗って？｣

じゃないと、
ユンナにもユンギさんにも怒られるし

「、、僕も心配」

こんな夜遅く、
女の子一人で歩くもんじゃない

「あっ、、でも、」

やっぱりAちゃん緊張してるのかな？

「大丈夫！僕何もしないし、送るだけだから！」

少しでも不安を取り除こうと、
僕は安全な男だよアピールをしていると
えっって、結構引いた目で
僕を見てくるAちゃん。

あぁ、逆効果だったかぁ

こういうのって言えば言うほど怪しいね

失敗したなぁ

「あの、Aちゃん。何かしたら殴っていいし、どうせなら絶対何もないって証明に、腕縛りつけてもいーよ！」

はぁ、何を必死になってるの僕。

これじゃ、まるで変態の言い訳じゃん

「腕縛りつけたら、誰が車運転してくれるんですか？(笑)」

またやらかしたなぁって思ってたのに、
Aちゃんが、
やっと僕に笑顔を向けてくれた。

なんだろ、少しドキっとしちゃった。

不意打ちだったからかな？

うん。笑顔の方がずっといいよ。

「それもそうだね(笑)」

「じゃあ、すいません。お家までお願いします(笑)」

「それじゃあ、車まで行くcar(車)！！」

「.........」真顔

やだ、Aちゃん。

僕のオヤジギャグには笑ってくれないんだね。