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「キミとは、…深い仲だった。友達以上って感じかな。」
「……本当に…？」
「疑うの？なら、自分のスマホを見て。」
そう言われて、慌ててスマホを確認する。奇跡的にスマホだけは綺麗なまま残っていてくれて安心したのを覚えている。着歴を辿れば、そこには『九条天』の文字がずらりと並んでいた。
「……本当だ。…なら、九条さんは私の事故の原因を知っているんですか…？」
「…うん、知ってる。…あのね、キミの事故は、ボクのせいだったんだ。」
「……貴方の、せい…？」
その言葉の意味がわからなかった。九条さんは、腕時計を見てからもう一度お茶を飲んで立ち上がる。「ごめん、時間だから。」と。
「…………」
「ごめんね、これ以上は今のキミには話せない。」
「…どうしてですか？」
「キミが、ボクのことで何か一つでも思い出してくれたら、必ず連絡して。そしたらまた話そう。…しばらく会いには来ないから。」
「……待ってください、まだ聞きたいことが…！」
貴方が、どうして私を見た瞬間に泣きそうな顔をしたのか。私の記憶がないと知って悲しそうな瞳をしたのか、私の事故が、自分のせいだなんて言ったのか。
それを聞きたいのに、きっと何も知らないまま、また彼を傷つけてしまう。
「ごめんね。……A。」
ふわ、と私の頭を優しく撫でて、彼は帽子を深く被り直した。また、私の名前を苦しそうに呼んでそのまま去って行ってしまう。
その場には、立ち尽くした私と、すっかり温くなった私の分のお茶が残った。
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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります！ (2018年4月20日 0時) (
レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう！おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください！ (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年4月3日 13時
