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大きな縁の眼鏡の奥の淡い桃色の瞳。白くて、綺麗なお人形のような顔立ち。優しい声。
全てに見覚えを感じるのに、何一つ思い出せなかった。多分これが、私の失った記憶の半分なんだろうか。
「ごめんなさい、どうぞ。」
「……ありがとう。そんなに構えないで。ただ、キミの様子を見にきただけだから。」
店長の言われた通りお茶を出して向かいに座る。彼は、やっと帽子と眼鏡を外す。その顔は、やっぱりどこかで見覚えのある顔だった。
「……TRIGGER。」
「………、」
「何で、トップアイドルが……私のこと、知ってるんですか？」
「…どこから話せばいい？」
「………えっと…」
「今のキミに話しても混乱されそうだ。」
「…私は、この前まで入院していました。」
「うん、知ってるよ。ボクも何度かお見舞いに行った。キミが目を覚ますことはなかったけど。」
「……事故に遭ったのは覚えてるんです。でも、それが何の事故なのかが抜けていて。…その事故の影響で、半分の記憶がないんです。」
「……そう。」
悲しそうに笑った彼が、目を伏せてからお茶を一口飲む。その仕草がとても綺麗だった。長い睫毛がふる、と揺れる。息を飲むくらい美しい。
「…ボクの名前は九条天です。」
「……………てん、」
ふと、母さんが言っていたことを思い出した。才加以外に、私のお見舞いに来てくれた人……？
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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります！ (2018年4月20日 0時) (
レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう！おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください！ (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年4月3日 13時
