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- ten side -
どうしてうまくいかないんだろう。あの事故の日から空回ってばかりだ。大切にしたいのに。傷つけてしまう。
大事にしたいのに、手放しそうになる。
「天、顔色悪いけど…大丈夫？」
「平気。ここ最近、仕事立て込んでるから多分それだと思う。」
「無理すんなよ。」
「…何それ。優しいじゃん。」
「うっせ。」
メンバーといる時だけ、唯一ちゃんと息ができる。ファンの子たちに不安な気持ちを与えてしまったことは罪悪感でいっぱいだけど、それ以上に。あの子に、ボクがいないところで泣かせてしまったことが何よりも辛かった。
一人の女の子も笑顔にできなくて、アイドルをやってるなんて笑える。
Aが記憶を失くす前は、どんな気持ちであの子の隣にいたんだっけ。それすらももう思い出せないんだ。
「…………」
なんで、出会ってしまったんだろう。ここまで大切な存在になるとは思ってなかった。
こんなにも好きだと思うなんて、あの時のボクは。
−−−−『天のそばに、いたい。』
「天、そろそろ行くぞ。」
「…わかった。」
それでもキミに堪らなく会いたいと思うのは、きっとボクだけのワガママだ。
「…天？」
「……大切にするのって、難しいね。」
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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります！ (2018年4月20日 0時) (
レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう！おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください！ (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年4月3日 13時
