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「…週刊誌の写真だと、ここだよね。マンション…」
「うん……本当に、ただの友達なのかな……」
大学が終わって真っ直ぐ家に帰ってくれば、マンションの前には二人の女の子。週刊誌、写真。その言葉ですぐに理解ができた。
天くんのファンの子たちだ。才加が見せてくれたネットの記事では、写真は載っていなかったけど、コンビニで立ち読みした週刊誌にはバッチリと私の住んでいるマンションと、私の後ろ姿が写っていた。
「……………」
大丈夫、だよね。私はなるべく顔を俯かせたまま女の子たちの横を通り過ぎる。後ろから聞こえたのは、「あの人の後ろ姿、ちょっとこの写真の人と似てない？」「聞いてみる？」「……いや…」そんな言葉で。
正直、耳を塞ぎたくなった。悪いのは私なのに。
「……はぁ…」
部屋に入って、窓から外を眺めていたら、女の子たちはまだそこにいた。ここのマンションの人にも、迷惑かけちゃうかな。
会いたい。こんな時でも、天くんに会いたいって思ってしまう。馬鹿みたい。
重たいため息ばかり出てくる。持っていたスマホが大きな音で鳴って、驚いて画面を見たら、天くんからの着信だった。
「……っ……」
出れないよ。今の私じゃ…………。切れそうにない電話に、仕方なく通話ボタンを押して耳に当たれば、優しい声が聞こえて来た。
『……もしもし、ボク。』
「…うん、どうしたの？」
『声が、聞きたくなって。」
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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります！ (2018年4月20日 0時) (
レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう！おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください！ (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年4月3日 13時
