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「初めてキミを認識したのは、ライブの後だった。……友達に、ボクらのファンの子がいるでしょ?」
「……才加、だと思います。」
「多分、その子の付き添いで来ていたんだと思う。それで、ライブが終わった後に、お客さんの一人が会場内で怪我をしたって聞いて慌てて控え室に戻ったら、Aがいた。」
「……怪我?」
「そう。上から落ちた照明の機材が、足首に当たって、軽傷だったみたいなんだけど、包帯を巻いていて冷や汗をかいた記憶がある。」
控え室にいたAは、頭を下げるスタッフに対してずっと笑顔だった。「私こそ、素敵なライブを壊してしまったみたいでごめんなさい。」って、スタッフだけではなく、ボクらにまで謝っていた。
ファンでなないのに、どうして?と聞いたら、友達に誘われて。と答えた彼女は、また、ボクの大好きな笑顔で笑って、
−−−『醒めない夢を見ているみたいでした。素敵な夢を見せてくれてありがとうございました。』
「…忘れられないんだ。今でも。」
「……な、なんか…ごめんなさい。私、すごい上から目線……」
「いや、今考えたらキミらしいよ。」
それから、少し強引だったけど、キミに声をかけて、連絡先だけでも教えてもらえればって思った。もちろん、事務所に内緒で。
連絡さえ取れれば、少しでもボクのファンになってくれればって最初はそう思ってた。
「……でも、やっぱり会いたくなって。もう一度、あの子の顔が見たいって思った。」
「…………」
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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります! (2018年4月20日 0時) (レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう!おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください! (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい | 作成日時:2018年4月3日 13時