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「………」

「……今日の夜ご飯の残りならありますけど…」

「ごめん、もらう。」


少しだけ頰を赤くさせた彼が、可愛らしく見えた。アイドルでもこういう顔をするんだと感動してしまう。多めに作っておいてよかったかも。先に出来上がったココアを差し出して、夕飯をあっためる。


「…お口に合うかわかりませんけど…」

「ありがとう。」


温めた肉じゃがを出して、私も向かいに座った。一口食べた彼が、「美味しい。」と笑ってくれる。よかった。

その後も、黙々と食べ続けてくれて、あっという間に完食。相当お腹減ってたんだろうな。


「すみません、疲れてるのにわざわざ来てもらって…」

「ううん、ボクが勝手に来ただけだから。…それで、話したいことって何?」

「…自分なりに、考えてみました。この部屋にあった荷物を見つけて、疑問が生まれたんです。」

「疑問?」


シャラ、とシルバーのネックレスを机に広げれば、九条さんは少し驚いた顔をする。それから、小さな箱。


「シルバーのネックレスは、多分誰かが私に贈ってくれたもの。」

「…この箱は?」

「メッセージカードに、名前がありました。」

「……テン…?」

「ネックレスをくれたのは、九条さんですか?」




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カセイル(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。天くんがかっこよすぎるし、主人公を好きって気持ちが伝わってきてすごく続きが気になります! (2018年4月20日 0時) (レス) id: 1c2dc806dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - …無理です最高すぎますどうしましょう!おだしになってる作品2つとも拝見してます頑張ってください! (2018年4月5日 15時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2018年4月3日 13時

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