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「お隣いいですか」
いきなり左隣から聞こえてきた低い声に、考え込んでしまっていた意識がはっと戻る。隣に座るくらいなら別にいちいち許可なんてとらなくていいのに。
ここの学食は少し珍しく、ハリーポッターの映画に出てくるもののように長いテーブルに椅子がずらりと並んでいて、わたしとハユンは今そこに向かい合って座っている。空いているときは大体二席ほどあけてグループごとに座るけれど、混んでるときは知らない人同士がすぐ横に座ることなんて日常茶飯事なのだ。
随分礼儀正しい人なんだろうなと思いつつ、その人の方へ視線をやる。
「あ、どうぞ……、え」
三日月目をこちらに向けるこの人に、見覚えがある。前にドンヒョクさんと一緒にいるところを見かけて、ハユンが興奮していた――名前が思い出せなくて、ハユンのほうを見やると心底驚いたような顔をして「イジェノ……」と小さくつぶやいた。
そうだ、イジェノだ。え、なんで？ とぶつぶつ言っているハユンを見ながら、本当になんでだろうとわたしも首を傾げていたら、ハユンの隣にも誰かが座った。もしかして、と思いつつそちらを見ると、やはりドンヒョクさんだった。え、本当に何で？
「Aちゃんだよね？」
「え、はい」
イジェノさんにそう聞かれた。彼はなんで知っているのだろう。
「はは、なんで知ってるの、って顔してるね。ドンヒョクと昔から知り合いなんでしょ？」
「は、はい……」
「さっきそっちでどこ座ろうかな〜て席探してたら、ドンヒョクがAちゃんのこと見つけて、あ、って言ってたから」
「そう、なんですね……」
ドンヒョクさんがわたしに気づいたんだ。なのに肝心の彼はさっきから会話に入ってこないで、黙々と目の前のランチを食べている。
「え、A、知り合いなの？！ 教えてよ！」
「はは、ごめんね……」
ハユンがそう騒ぐと、イジェノさんがごめんね、お友達だよね？ といって軽い自己紹介を始めた。そのときにやっと彼も「イドンヒョクです」と口を開いた。
さっきのさっきでわたしの悩みの種のご本人が登場だなんて、タイムリーすぎる。しかもわたしを見かけたはいいけど、そのまま隣に座って話しかけようなんて思考になるイジェノさんも意味わからなすぎる。そしてそのまま会話を続けるイジェノさんもハユンも。一体どうしてこんな状況になった？
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kria1211(プロフ) - すごい続きが気になる🫣 (2月28日 16時) (
レス) id: 7d440c3a81 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12349号(プロフ) - 初めて占いツクールで一気に読み進めるくらいおもしろかったです😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭 (11月18日 20時) (レス) @page25 id: fa94027d31 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - なさん» ありがとうございます！嬉しいです💖ぼちぼちやっていきますのでこれからもよろしくお願いいたします、、！ (9月22日 0時) (レス) @page21 id: c710896a18 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 更新嬉しいですありがとうございます🥲これからも楽しみにしてます🫶 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: d07f2ca0a8 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - あわあわさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます〜！とっても嬉しいです！遅筆ですがぼちぼちやっていくのでこれからもぜひよろしくお願いいたします…！ (2022年9月22日 4時) (レス) id: a778b97762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kai | 作成日時：2020年4月19日 6時
