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「A、最近なんかあった？」
騒がしい学食の中、ハユンと一緒に昼食をとっていると、彼女にしては珍しく真剣な面持ちでわたしに問いかけてきた。
「うん？ なんで？」
「ここ最近ふとした時にため息ついてたりぼーっとしてたりするから、なんか悩んでんのかなって」
「……えー、なんもないのに。無意識でやってるかもそれ」
「それはそれで心配だけど……」
なんにもないならいいかあ。と少し心配そうな視線をこちらによこすハユンに、わたしは緊張してしかたがなかった。
正直心当たりしかない。ため息やぼーっとしてしまうことが無意識だというのは本当で、無自覚でそういうことをしていたのならハユンには申し訳ない。感じ悪かっただろう。でもその原因は間違いなく、ドンヒョクさんだ。わかりきっている。けどそれを彼女に言えるわけがない。大学構内でも有名な人とふしだらな関係になっているだなんて。いくら仲が良いといっても、友人にそれを伝える勇気をわたしは持ち合わせていなかった。
「ごめんね、ほんとに何にもないの。気をつける」
「そっか。なんかあったら話くらい聞くからね」
「ありがと」
傍から見てわたしはそんなに悩みを抱えているように見えるのだろうか。彼――ドンヒョクさんの前でもそんな態度を見せていただろうか。ただでさえ、緊張して彼の前だと普段通りを装えてないというのに。ここ最近の自分を思い返してみるけれど、いつも頭の中は彼でいっぱいいっぱいで、自身を客観視して省みることなんて到底できなかった。
「わたしはねえ、最近、気になるひとできたんだ」
ランチプレートの端っこにあるソースがかかったキャベツの千切りを箸でつつきながら、ハユンが言う。彼女からそういった色恋の話は今まで聞いたことがなかった。かなり珍しいと思ったけれど、今のわたしは自分のことに精一杯すぎて、そこから話を広げるとこも出来ず「そうなんだ」と適当な返事をして、この話は終わってしまった。
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kria1211(プロフ) - すごい続きが気になる🫣 (2月28日 16時) (
レス) id: 7d440c3a81 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12349号(プロフ) - 初めて占いツクールで一気に読み進めるくらいおもしろかったです😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭 (11月18日 20時) (レス) @page25 id: fa94027d31 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - なさん» ありがとうございます！嬉しいです💖ぼちぼちやっていきますのでこれからもよろしくお願いいたします、、！ (9月22日 0時) (レス) @page21 id: c710896a18 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 更新嬉しいですありがとうございます🥲これからも楽しみにしてます🫶 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: d07f2ca0a8 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - あわあわさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます〜！とっても嬉しいです！遅筆ですがぼちぼちやっていくのでこれからもぜひよろしくお願いいたします…！ (2022年9月22日 4時) (レス) id: a778b97762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kai | 作成日時：2020年4月19日 6時
