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状況を理解したその瞬間、心臓はばくばくと音を鳴らし始める。怒ってると思っていた彼は怒りを言葉にしてぶつけるでもなく、わたしのことを押し倒した。
わけわからなくて、怖くて。
それでも意中の相手と、しかも今までそんなこと一つもなかったドンヒョクさんと、こんな展開になったこと。はじめてのことに対する喜びと緊張。色々な感情が一気に押し寄せる。
「ためしてみるかって」
「た、ためすってなにを……」
「この状況で、わからない？」
わかるわけがない。何でそんな急に？
何も答えずにいると、ドンヒョクさは顔をゆっくりと近づけてきて、ついには鼻と鼻がくっつくところまできた。
ちかい、ちかすぎる。
もうよくわからなくて、嬉しいのだけれど、どこか怖くて、涙が出てきた。
それを見た彼は少しだけ眉を寄せて、「自分が何言ったかよく思い出して」そういって更に顔を近づけて、そして唇は重なった。
わたしの、ファーストキス。
ふにゃりという擬態語が一番似合いそうな感触が、わたしの唇に伝わった。
一度離れた唇はまたすぐ重なって、また離れて重なって。初めての唇の感触に、キスという行為の心地よさに、溺れた。
最初は鳴っていなかった、ちゅ、と小さく、何回もなるリップ音に、耳すらも彼に侵される。ドンヒョクさんがわざと鳴らしているんだと考えると、なんとも言えない気持ちになる。その気持ちの正体が何なのか、考えようとしてもできなかった。いろいろな感情でごちゃごちゃなわたしの頭は、ついに何も考えなくなったようだった。
いつの間にかぎゅっと目を瞑ってしまっていた目をそっと開けると、そこにはさっきの冷たい目をしたドンヒョクさんはいなくて、すごく優しい顔をしている彼がいた。
それもまた見たことのない顔だったし、その表情はわたしを勘違いさせるのには十分だった。
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kria1211(プロフ) - すごい続きが気になる🫣 (2月28日 16時) (
レス) id: 7d440c3a81 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12349号(プロフ) - 初めて占いツクールで一気に読み進めるくらいおもしろかったです😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭 (11月18日 20時) (レス) @page25 id: fa94027d31 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - なさん» ありがとうございます！嬉しいです💖ぼちぼちやっていきますのでこれからもよろしくお願いいたします、、！ (9月22日 0時) (レス) @page21 id: c710896a18 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 更新嬉しいですありがとうございます🥲これからも楽しみにしてます🫶 (9月21日 22時) (レス) @page15 id: d07f2ca0a8 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - あわあわさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます〜！とっても嬉しいです！遅筆ですがぼちぼちやっていくのでこれからもぜひよろしくお願いいたします…！ (2022年9月22日 4時) (レス) id: a778b97762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kai | 作成日時：2020年4月19日 6時
