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もう今日は帰んな
そう言われて
この学校での挨拶はあと何回できるの？
時こそ止まればいいのにって
たくさん願ったけど
無理なお願いだったね
桜は咲き乱れて
開花予想より早い桜並木の下
心も体も高校生を通りすぎたら
ちゃんと言うんだ
.
.
それなりの思い出と
当たり前がなくなる怖さ
新生活への不安
全てを涙で流したあと
下駄箱で私を待っていてくれたのは
先生じゃない 白い男の子
「もー好きじゃないわけちゃうよ、
やけどまたAと話したい。」
「わかってるよ！
３年間お世話になりましたっ！」
ちゃんとね笑って終わりたいのよ今日は
本田は私のすぐ横に来て
「この後大倉先生とご飯食べいくんだ〜」
って貰った花束を振り回して、
キャハキャハ言ってる
「よかったね〜」
そんな本田を見て、心が嬉しくなる
…次は私の番だよね、、
ぎゅっと花束の茎を握りしめて
言葉を頭に並べる
届けたい言葉はきっと一言だけ
涙が滲む目を無理矢理 擦って
学校にさよなら告げるんだ。
履き慣らしたローファーも今日でおさらばだよ
マフラーもこの季節最後にする
制服だって鞄だって
明日からはコスプレだから
桜が春が来る前に
私はあと一歩成長して見せるから
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作者名：うにくん | 作成日時：2017年3月26日 2時
