春になったら〔2〕《黄色》 (ページ12)

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「なんか用やった？」

「あ、いや、特に…」

「あ、そーなん？」

.

.

「ただ、一緒に居たいなって思っただけです」

ただそれだけだよ

なのに

先生は幸せそうに笑うから

「何ニヤついてるんですか。」

「べつに？」

嗚呼、そんな瞬間でも

本当に抱き締めたいほど

好きなんです。

すると先生が私を抱き締めるから

「え。なんで？！」

心読まれてた？まって？

「抱き締めたくなるやんそんなん。」

甘い声が頭に響いて
いい意味でうなされそう

.

「なんか、lastスクールラブみたいな感じですね笑」

「ネーミングださいわ笑」

ダサくてもいいもん

伝われば

「きっと最初で最後のスクールラブですよ。」

「最初も最後も俺で十分やろ？」

「あ、まあ…はい」

もちろん錦戸先生で十分なんだけどさ？

自信ありすぎて逆に怖い

でも好き

本当に

こんなに愛してくれる人、いるんだね