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チーノが出ていってから何秒、何分経ったのか。ハッと正気を取り戻したわたしは、逃げなきゃ!とドアへ走る。


『!?』


がらがらぴしゃぁん!出た瞬間にショッピくんがいて、思わずドアを閉めて力の限り押さえた。


「は?おいふざけんな開けろや!」
『むりむりむりむり!心の準備できてない!』
「知らんわ俺やってこれを逃したら一生チーノに笑われるねんぞ!」
『どういうこと!?ねえ一旦待と!?1日空けよ!?』
「待てるわけないやろ明日土曜日やねんから!」
『あっ確かに!!』


とにかく開けろ!開けない!の攻防が約1分。突然、ドアを引く力が弱められた。え?あれ?固定窓の向こうにショッピくんがいない。帰った???


『え、え??何事??ショッピくーん???』
「いつまでドア押さえとんねん」
『ウワーッ!?!?』


ドアを押さえながらはてなマークを浮かべるわたしの背後に、帰ったかと思われたショッピくんが立っていた。イリュージョン?


「普通に考えて教室にはドア2箇所あるやん。あほなん?」
『……あほかも……』


まあ知ってるけど、と口角を片側だけ吊り上げたショッピくんが、逃がさないとばかりにわたしの手首をきゅっと握った。


「……ごめん」
『え』
「変な態度とってごめん」


あ、ショッピくん、タメ口に戻ってる。ぐ、と何か耐えるように眉根を寄せたショッピくんの手に、少し力が込められた。祈るように握られた手首から、不安な気持ちが伝わってくる気がする。


『……もうしないなら、いいよ』
「……ん。もう絶対やらん」


安心したように微笑んだショッピくんの手が手首から離れて、ちょっとだけ残念な気持ちになった。もちろんもう逃げようとも思わない。チーノにここまでしてもらったのだから腹をくくらないとだなあ、なんて、今度はわたしからショッピくんの手を握る。ぴく、と握った手が震えて、でも振りほどかれたりしなくてほっと胸を撫で下ろした。ぎゅっと一度目を瞑ってから、ショッピくんを見上げる。


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な→←っ



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馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん!こちらこそたくさんの嬉しいお言葉、感無量すぎます!本当ですか笑 ありがとうございます楽しみにしてますわたしも大好きです!!! (2月12日 19時) (レス) id: 26dcf45128 (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 馬場さん» ゥオ!!まさか返信を頂けるとは思っておらず...!まさかすぎて感無量ですねエハイ!!!にしても馬場さんが描く新人組は健康にイイなア...。いつかライフラインの横に「馬場さんのイラスト」の項目を追加しますネ!!!!楽しみにしてて下さい!!!大好きです!!!! (2月10日 20時) (レス) id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - shiyuさん» shiyuさん、コメントありがとうございます!どストライク……!?嬉しすぎます!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん、コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいンですケド…!最後までお読みいただきありがとうございました! (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 久々にこんなにどストライクな小説に出会えました。ありがとうございます。 (2月8日 21時) (レス) @page30 id: 199c730010 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬場 | 作成日時:2024年1月19日 21時

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