【完】ふりむいてパープル【d!】【shp】

会 ページ3

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『塩戸くんって情報技術クラス？』
「……そうすよ」
『えやば、じゃあ頭良いんだ』
「別に普通やと思いますけど」
『えー絶対謙遜でしょ、わたしの数学の点数みたら絶対ひっくり返るよ』
「それは自慢げに言うことちゃうんちゃいますか」


手持ち無沙汰すぎるのと室内にパソコンを利用する生徒がいなくなったのを口実に、塩戸くんの話しかけるなオーラは無視することにした。めちゃくちゃなんだこいつみたいな顔でちらっと見られたけどスルーだ。このままあと1時間無言で座ってるだけとか普通に死ぬ。


『てかなんで敬語？2年だよね？』
「2年やけど……まあ初対面なんで」
『えっいきなりタメ口きいてるわたしが失礼なのか。ごめんね？』
「いやそういうんじゃないすけど。俺はそういうタイプなんで」
『ふうんそっか』


多少鬱陶しがられているのを承知でその後1時間喋り続けた。結局今日は情報室を利用する生徒があの2人以外いなかったので許してほしい。一応部活に顔を出すという塩戸くんに鍵の返却くらいは任せて！と情報室の前で手を振った。ぺこりと軽く会釈した塩戸くんが角を曲がって見えなくなったところで「お、ショッピ！今日はもう部活終わったで！」なんてハチャメチャにでかい声が聞こえる。


『え、てか塩戸くんてショッピくんなんだ』


チーノと仲良いとか意外、なんて思いながらわたしは鍵を返却しに職員室へ向かった。


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