く ページ19
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玉子焼きひときれといちごミルクだけを摂取して挑んだ5時間目の体育。特に自覚はないけれど先生に顔色が悪いから保健室に行けと強制的に休まされた。しかも今日は養護教諭が出張らしく保健室は無人だ。ひまだな、でも体育はやりたくないから戻りたくないしな、なんて思いながらベッドに腰掛けていたら、がらりとドアが開けられる。
「あれ？A何してんの？」
『顔色悪いからって強制退場させられた。チーノは？』
「見てこれ」
体育館でバスケをしていたはずのチーノが、そう言って体操着の袖をまくる。二の腕から肩のあたりが真っ赤に腫れていた。
「ふざけとったらものすごい勢いで壁に激突した」
『腕でよかったね……』
指とかだったらたぶん骨折してたんだろうな、なんて思いながらてきとうにそのへんの薬箱を漁る。保健室前の貼り紙で養護教諭の不在を知っていたであろうチーノが、わたしが薬箱から湿布を取り出すのを後ろから眺めていた。と、またがらりとドアが開く。
『……あ』
「あ」
「……」
そこにいたのはショッピくんで、わたしとチーノを視界にとらえると無言でドアを閉めようとしたから、ま、待って！なんて慌てて叫んだ。
『えと、保健室に、用、あったんじゃないの？』
「……いや。大したことないんで大丈夫っす」
目も合わせずに言って、今度こそドアは閉められてしまう。きゅっと唇を結んでいれば、わたしとショッピくんの会話を無言で眺めていたチーノがくしゃ、とわたしの頭を撫でた。
「おまえほんまに顔色悪いで。体育終わるまで寝ときや」
湿布ありがと、と、無意識にわたしが握りしめていたしわしわの湿布をぴっと抜き取って、チーノが保健室から出ていく。呆然とそれを見送って、わたしはその場にうずくまった。
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馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん！こちらこそたくさんの嬉しいお言葉、感無量すぎます！本当ですか笑 ありがとうございます楽しみにしてますわたしも大好きです！！！ (2月12日 19時) (
レス) id: 26dcf45128 (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 馬場さん» ゥオ！！まさか返信を頂けるとは思っておらず...！まさかすぎて感無量ですねエハイ！！！にしても馬場さんが描く新人組は健康にイイなア...。いつかライフラインの横に「馬場さんのイラスト」の項目を追加しますネ！！！！楽しみにしてて下さい！！！大好きです！！！！ (2月10日 20時) (レス) id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - shiyuさん» shiyuさん、コメントありがとうございます！どストライク……！？嬉しすぎます！こちらこそ読んでくださってありがとうございました！ (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいンですケド…！最後までお読みいただきありがとうございました！ (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 久々にこんなにどストライクな小説に出会えました。ありがとうございます。 (2月8日 21時) (レス) @page30 id: 199c730010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬場 | 作成日時：2024年1月19日 21時
