ピ ページ18
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ショッピくんが、廊下で女の子と話している。あれは確か、サッカー部のマネージャーの子だ。かわいい子。心臓がきゅっと縮む感覚。いつかチーノに聞いた、ショッピくんに女友達がいないとか、女の子の話題を出したことがないとか、それを馬鹿正直に受け止めて浮かれてたんだなあなんて今更気づいた。当たり前だ、サッカー部なんだからマネージャーの子とは仲良いに決まってる。ショッピくんは、こちらから話しかければ話してくれるけど基本的に寡黙で、しかも情報技術クラスにはほとんど女の子がいないから、女の子と話しているイメージがなかった。だから、ちょっと調子に乗ってたのかもしれない。本当にわたしだけかも、なんて。ショッピくん、もしかしたらあの子と付き合ってるのかな。だから、他の女の子とはあんまり仲良くしないように、わたしと距離をとったとか。……せめてそうだったらいいな。わたし、ショッピくんの嫌なことなんてしてないよね？本当は最初から、ぐいぐい話しかけてくるのが面倒だったとか、それなのに水族館まで誘われて嫌だったとか、……わたしのこと嫌いになったとかじゃ、ないよね？そんなのは、失恋よりもつらいから。せめて、嫌われてなければいいな。
「ねえほんとに大丈夫？」
『うん』
「……大丈夫そうじゃないから聞いてんだけど」
『大丈夫』
分かりやすく意地を張るわたしをじと、見つめていた友達は、諦めたように息を吐いて、わたしの頭にぽんぽんと手を乗せる。
「本当にしんどかったら何でも話しなよ。あたしらはあんたの味方なんだからね」
もう1人の友達は、彼氏なんかひとり飯させときゃいいから、なんて一緒にご飯を食べようとしてくれたけど、大丈夫だからと無理矢理背中を押して教室から出ていかせた。めちゃくちゃ眉を下げて心配そうにしながらも、頑ななわたしに最後は諦めて彼氏の元へ向かったのだけど、あの子にしてもこの子にしても、我ながら本当にいい友達を持ったなあと思う。
『ありがと、愛してるよ』
「それは大丈夫」
『なんでよ！』
はいはい、そんだけ声出せるならこれ食べな。食欲がない、といちごミルクだけ飲んでいたわたしの前に、友達がひょいと玉子焼きを掲げる。それに勢いのままかぶりつくと、安心したように笑われた。甘い玉子焼きは、案外いちごミルクと相性がよかった。
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馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん！こちらこそたくさんの嬉しいお言葉、感無量すぎます！本当ですか笑 ありがとうございます楽しみにしてますわたしも大好きです！！！ (2月12日 19時) (
レス) id: 26dcf45128 (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 馬場さん» ゥオ！！まさか返信を頂けるとは思っておらず...！まさかすぎて感無量ですねエハイ！！！にしても馬場さんが描く新人組は健康にイイなア...。いつかライフラインの横に「馬場さんのイラスト」の項目を追加しますネ！！！！楽しみにしてて下さい！！！大好きです！！！！ (2月10日 20時) (レス) id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - shiyuさん» shiyuさん、コメントありがとうございます！どストライク……！？嬉しすぎます！こちらこそ読んでくださってありがとうございました！ (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
馬場(プロフ) - 箱の湯さん» 箱の湯さん、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいンですケド…！最後までお読みいただきありがとうございました！ (2月10日 18時) (レス) id: be3a9a489c (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 久々にこんなにどストライクな小説に出会えました。ありがとうございます。 (2月8日 21時) (レス) @page30 id: 199c730010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬場 | 作成日時：2024年1月19日 21時
