晴れときどきリストカット【実話】 (ページ4)

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4本目ページ4

帰宅すると

手首に

大きな穴に近い傷がいくつか出来ていた

『あれ、何これ

あ！あの時の傷か、そこまで痛くなくても
こうなるんだ．．．へぇ〜』

やめられなかった

隙があれば右手にシャープペンシルを持って
手首を刺していた

当時
ハイキュー！の影響でバレーボールにはまっていた

父はスポーツ全般得意で、
バレーボールのやり方を
よく教えて貰った

｢本格的なバレーボールは腕に当たると痛い
でも
プロが痛くないのは
回数を重ねているから

痛いのを我慢してレシーブして
腕を内出血させる
治ったらまた内出血させる
これを繰り返すことで腕は固くなり
ボールが当たっても痛みは感じない｣

これを聞いた私は即実行
何度も内出血させた

おかげで今、ボールが当たっても全く痛みは感じない

内出血させている時、腕が凄く固くなる

その感覚はまるで
シャープペンシルで腕を刺したときと一緒だ

腕を傷つけると
腕が固くなって
バレーボールも上手くなる

そう思った私には
同じくバレーボールが好きで、でも努力は苦手な同クラスの女友達ハルちゃん(仮名)がいた

今思うとまじで馬鹿だと思う

私はハルちゃんに
『針で腕をさしまくると腕固くなるんだよ！
努力しなくても刺すだけでバレー上手になるよ！』

と自傷を勧めた

そんな私にハルちゃんは一言

｢やめなよ、｣

今の私から言わせてもらうと、
ナイスハルちゃんd(￣￣)
と言いたい

未成年なのにタバコを勧められて
しっかり断ると言う状態とほぼ一緒

ハルちゃんの判断は確実に正しい

しかし当時の私は

だいぶショックを受けた

ハルちゃんの為に言ったことを否定された
しかも軽蔑する目で．．．
ハルちゃんなら
教えてくれてありがとうって言ってくれると思ったのに

そこで私は、他二名の友達にも勧める

しかし勿論2人にも軽蔑された

そこで私の自傷はエスカレートして言った

シャープペンシルで刺すのでは無く、
・・・
切ったのだ

短いが深い傷
自分のこれは、
親に絶対バレては行けない

と理解する

切る度
快感を得た

しかしその快感は性的なものとは少し違った

血管を切ると死んでしまうと聞いた
実際、切っただけで人は死なないらしいが、

どこかで聞いたその言葉を信じて
血管を避けて切った

やめられない