35枚目 ダンスに教養、もう一個 ページ35
今日は図書室でもなければ広間でもなく
「改めて、シャオロンや、よろしく!」
『うん・・うん?』
何で私は木刀なんて手に持ってんの。
事の発端は昨日。午前はエーミールの授業。
「飲み込み早くて、教えるこっちも楽しいです」
『エーミールの教え方が上手いんだよ』
「ありがとうございます」
ふんわりとわらう彼の後ろに蝶々が見える。少女漫画だったら花で埋め尽くされてたぞ。
「聞きましたよ。ダンスもお得意だとか」
『いや初めてなんだが』
「ロボロさんが「優秀や」と」
今のロボロの真似?可愛かったなもう一回。
『みんな教え方がうまいんだよ。』
「ロボロさんにもそれ言ってあげてくださいね」
そうするか。午後はロボロのダンス教室だし。
と、ここで10時の鐘がなる。頭使ってお腹空いてきた。
「休憩しましょう。お茶をご用意いたします」
『私お菓子持ってくるわ』
この前グルッペンから美味しいお菓子を貰いました。スイーツはまだ貰ってません。
お菓子とスイーツは私にとって別物なのでカウントされない。早く寄越せよあの野郎。
いくつかのお菓子を手に持って歩く。休憩して、その後にお昼食べてからロボロのところ行くか。お菓子ロボロにもあげようか。あいつ甘いもの食べるのかな。
ふわり
『うん?』
あぁなんだ、風か。窓空いてるもんな。びっくりした。風が吹くとゾムとのファーストコンタクト思い出すから鳥肌が。あの時は今と違ってカーテンめっちゃばたばた暴れてたもんな。トラウマになる
『・・あれ?』
窓から風が吹けばカーテンは揺れる。そんな当たり前の現象。
なんでこのカーテンは動いてない
急いで周りを見渡す。ここは廊下だ。だから後ろと前しか人はいないはず。誰もいない。
となれば
『上か』
地面を蹴って後ろに下がる。かっこよくいくはずもなく、思いっきり尻もちをついた。痛いけつが痛い。
がしゃん!!
「へぇ、ゾムの言うとおりカンがええな」
金属がぶつかる音に顔を上げる。そこにはシャベルを片手に笑うニット帽。上から見たことがある。たしか
『シャオロン・・?』
「お、覚えとったん」
なんかリズミカルな名前だと思ったから。
「いやぁすまんすまん!どんなもんやろーってからかいたかっただけやねん許して」
『許すと思ってる脳みそが羨ましいなおい』
こちとら尻もちついたんだぞ結構な衝撃で。
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ねこ娘(プロフ) - うあ〜〜とても面白いです泣いてしまう…正論しか述べない主人公とても好感が持てます、こんな大人になりたかった……主人公を攫ったのが日常組だとわかった時のなんとも言えない笑みの溢れる感覚、素晴らしかったです(マニアック)続きも楽しく読ませていただきます! (2021年1月18日 2時) (レス) id: 5a39984025 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 会社の説明草 (2020年10月10日 18時) (レス) id: f170f9c90f (このIDを非表示/違反報告)
もちねこ。(プロフ) - まじむりですすきです (2020年8月26日 16時) (レス) id: 060862f232 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル(プロフ) - めっちゃ...好きです。 (2020年8月13日 3時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ムギ - 続き待ってます!無理しない程度に頑張ってください! (2020年7月22日 0時) (レス) id: 93c05af962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧月 | 作成日時:2020年3月26日 12時