47枚目 事情は人それぞれ ページ47
破片を床に起き、掌を見つめる。隣の女性は私の手を治療しようと手を伸ばす。
なんの前触れもなくドアが開く。
まぁドアが開くことに前触れがあったら怖いが。
「なんかすごい音したけどどうしたんですか」
高いような低いような、少年のような女性のような声。
「あ、起きたんですね・・・って！手怪我してるじゃないですか！」
少年かな。黒いフードの少年は私の手をみて仰天する。
「あ、コップ割れてる・・・いま医療箱持ってきますから待っててください」
治療中
『どうも』
包帯まかれた。
「いえいえ、あ、僕死神です。」
『死神？』
なんでこの世界は自分の名前に神がつくんだろうか。
「気分悪くないですか？どっか体調が悪いとか」
『無い』
「良かった。もし具合が悪くなったら言ってください。」
攫ったにしては随分親切な対応だな。傷の手当も完璧だし。何が目的だろうか。
部屋の外から足音が聞こえ、近づいて来ることが分かる。私が顔を上げると、死神は振り向いてドアを見る。
「あ、きたきた」
ドアから入ってきたのは三人。見知ったあのフードの男。髪の毛がオレンジの男と・・え？は？ビニール袋被ってるのそれ？
「あ、起きたんですね。」
「良かった・・・」
「はじめましてー」
随分友好的だな。三人は私の足元の方角に立ち、その隣に死神が並ぶ。何かするんだろうか。思わず凝視すると、四人は息ピッタシに
「「すいませんでしたぁ！！！！」」
頭を下げて謝罪の言葉を叫ぶ。まって頭が追いつかない。
『えーっと、つまり。盗みに入ったパーティで、金銭を幾らか盗んだあと、そこのー・・名前なんだっけ』
「クロノアです」
『が、小部屋に入ったところ私達がいるのを発見して、口封じに寝てもらおうと思ったところ私が反抗、眠らせる前に電気がついて、顔を見られたから拉致。これで合ってる？』
「合ってます・・」
正座しろなんて一言も言ってないのに正座しちゃったよこの人たち。
「俺達はpkst団っていう盗賊団です。俺はリーダーのぺいんと」
「クロノアです」
「さっき言ったとおり死神です」
「トラゾーと、あちらにいるのは妻のイナリさんです」
イナリっていうのかあの人。顔を向けるとぺこりとお辞儀をする。
『まぁ誰がどうとか、どうでもいいんだが・・私は帰れるの？』
「帰します！」
『・・・口封じのために連れてきたのにか』
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ねこ娘(プロフ) - うあ〜〜とても面白いです泣いてしまう…正論しか述べない主人公とても好感が持てます、こんな大人になりたかった……主人公を攫ったのが日常組だとわかった時のなんとも言えない笑みの溢れる感覚、素晴らしかったです(マニアック)続きも楽しく読ませていただきます！ (2021年1月18日 2時) (
レス) id: 5a39984025 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 会社の説明草 (2020年10月10日 18時) (レス) id: f170f9c90f (このIDを非表示/違反報告)
もちねこ。(プロフ) - まじむりですすきです (2020年8月26日 16時) (レス) id: 060862f232 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠str48＆変人系カップル(プロフ) - めっちゃ...好きです。 (2020年8月13日 3時) (レス) id: 024f1c0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ムギ - 続き待ってます！無理しない程度に頑張ってください！ (2020年7月22日 0時) (レス) id: 93c05af962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年3月26日 12時
