13個目 怒られる瞬間って察知できる ページ13
「此方へ」
重い言葉に足が自然と従う。生みの親ってのは本当に難儀なものだ。育ての親でもないくせに。
近くによれば、国王は私の頬に手を当て
次の瞬間、視線が強制的に斜め下に移動。頬に硬い感触が当たったと思ったら、熱くなり痛みが這い上がる。
叩かれたんだな、と冷静に判断するのは脳みそで。手の甲で叩いたんだと感触で理解。
『・・・』
傷を確認しようと普通は手を頬に当てるが、なにか負けた気がするので我慢する。泣きもせず、驚きも隠して、ゆっくり視線を戻す。
酷く冷たい瞳が、酷く冷たい瞳を映す。
「言葉遣いに気をつけなさい」
『・・・』
「返事は」
心の中で舌打ちをして
『はい』
「用がないならもう戻りなさい」
『失礼いたします』
戻り際に水の入ったピッチャーを絡んできたお兄様に頭からぶっかける。なにか騒いでる気がするがニヤニヤしてるよりかはいい顔してるよ。
ドアに戻ると、コネシマがドアノブに手をかけて開けてくれる。境目を通り過ぎれば、今度はペ神がドアを閉める。
『・・・っ、はー・・・！！』
急に心臓が鳴り響く。血液が戻ってくる感覚がする。痛みがじくじくと主張する。
kn「大丈夫か！？」
『無理、腰抜けそう・・』
sp「コネシマ運んであげて。俺先に医務室行ってるから」
ペ神はすうっと廊下の奥に消える。
kn「口あーってしてみ」
『いー』
kn「いやそういうのええから」
『まじレスすんなよ悲しいじゃん。あー』
コネシマは口の中を確認する。血の味しないから噛んでないと思うが。
kn「切れてへんけど、一応ペ神にも見てもらいましょか」
『せやなぁ』
kn「あんま目立つことしないでください。俺らの心臓が持ちませんって」
『すまんな』
売られた喧嘩は買っちゃうんだよ気が短いから。
kn「しっかし、国王様が声かけるなんて珍しいわ」
『いつもは喧嘩しても喋んないのにな』
お兄様に水かけたのだって何も言われずに外に出れたし。
『なんだろう生理かな』
kn「だとしてももう止まっとるやろ」
『・・更年期？』
kn「おひいさま頭の検査もしような」
あの澄んだ瞳でまじレスすんのやめろ。
14個目 この物語の終点は→←12個目 共食だけど個食なんだから部屋で食わせろ
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あまね(プロフ) - この作品大好きですううううううううう (10月1日 21時) (
レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ミイ(プロフ) - 毒舌で芯のある女の子大好きです。一目惚れしました。マジカッコイイ。天才。 (2022年2月18日 20時) (レス) @page20 id: e16e3e06be (このIDを非表示/違反報告)
ぴく(プロフ) - 今までになかったこのクセがある作品が大好きですです。作者様の気が向くまで私たちはいつまでも待っていますよ。 (2021年9月27日 17時) (レス) @page20 id: 8f6e3156ea (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - 更新楽しみにしてます！ (2021年3月24日 13時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 主様の作品、私が思い描いていた通りのもので本当に楽しく読ませていただいております。無理せずに更新していただければ幸いです。これからの更新も楽しみにしております…!! (2021年3月18日 19時) (レス) id: d66a5d749d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年3月19日 22時
