51話目 ページ1
朝、クラスの扉を足で開ける。
tn「おはー・・・どしたんその荷物」
『よく聞いてくれた聞いてくれなかったらやばいこと起きてたぞお前』
tn「朝から不穏すぎる。で、その紙袋は？」
『教科書だよ！！！！』
何故か朝職員室に呼ばれ、何事かと向かったらこれだよ。重いんだって！！！なんだこの学校女の子のことゴリラか何かだと勘違いしてる？園出身とか思ってんのか。
tn「言えば手伝ったんに」
『なんで言わなかったんだよ私』
tn「知るか」
知ってたら驚くわ。
tn「なんや、じゃあもう隣ええか」
『え』
もう既に慣れてしまってたが、そういやこいつ私の隣の席じゃないじゃん。
「あ、おはようキョウカさん。トントン」
朝からパンケーキ並みのふわふわと甘さを兼ね備えたヒロイン(笑)参上。
「それ、教科書？」
無視するのもあからさまなので頷く。夢見はトントンの方を向き
「じゃあ」
tn「せや、席を」
『移動しなくてもいいんだぜ』
わざと会話をブチ切れば、二人は合わせてた視線をこちらに向ける。
『それともトントン、私の隣は嫌かな？』
tn「え、は？いや別に、嫌やないけど」
『ならいいじゃん。私もトントンの隣の席がいい』
こんな少女漫画みたいなセリフ初めて言うわ女優になれるのでは？あ、いや別にトントンの隣がいいことには変わりないからね。
ただ夢見の隣が嫌なだけだからね。
『駄目かな、夢見さん』
「え、えっと」
お前のキャラ設定上真っ向からの拒否はできないだろ。知ってる。
「先生とかに聞かなきゃ」
『それならさっき行ったついでに聞いてきた。』
先に手を回そうとするんじゃねぇ。既に回ってるんだよ私の手が。
『トントンの隣のほうがお前は寝ないからむしろよろしく、だってよ』
tn「俺世話役任されてんの」
『お世話してね』
tn「言うこと聞けよ」
軽い会話を交わして夢見を見る。彼女は一瞬俯くが、すぐに笑顔をつくり了承する。え、こわ。女ってこんなきれいに笑顔作れんの？
『さんきゅ。ほらトントンおいで』
tn「なんでお前が招く側やねん」
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レス) @page9 id: 5aa1bb0c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2020年1月24日 16時
