宣誓。陰キャを極めようと思います。

20話目 ページ20

放課後二人のあとについていけば

『あ』
ht「お」

あの人だ。一番離れたクラスだったか、そりゃすれ違うこともあるわな。

ht「この前の」
『この前は本当にありがとう』

ひとらんらんは後ろの二人を見る。

ht「チーノにショッピ。」
syp「ちっす」
cn「ども」

知り合いなのは当たってたんだ。こいつらよく先輩に知り合いいるね。部活が一緒とかか？

ht「最近昼いないね。夢見寂しがってるよ」
syp「あと十何人もいるんやからええやないですか」
cn「先輩といるほうが楽しいんですよ。ねー先輩」
『その図体で乗りかかるな重い・・・』

ひとらんらんは私達を見て、目を細める。

ht「懐かれてるね」
『ね。・・ん、ひとらんらんなんかついてるよ』

肩に手を伸ばしゴミをつかむ。ゴミにしては細長いな。糸くず？にしてはしっかりしてるし

ht「あ、うさぎかな」
『え』
ht「ちょっと前まで飼育小屋にいたから」

ひとらんらんは自分の服をぱたぱたと叩く。まってここ動物いるの。

ht「興味ありそう。動物好き？」
『うん』
ht「このあと暇なら餌やりに行く？」
『いいの！？』

いいなら是非にでも行きたい。心を癒やされたい。

ht「あ、お前ら二人はだめだからね」
syp「え」
cn「なんで！？」

ついてくる気満々だったんかお前ら。

ht「チーノはでかいから動物怖がるし、ショッピはコネシマが呼んでたよ」
syp「あのクソ先輩・・」

いつも口が悪いとは思ってたがいつも以上に口悪いなどうした。大丈夫か。

ht「じゃ、少しの時間だけど行こうか」

ひとらんらんはポケットから鍵を取り出す。

『うん、ありがと』






お礼をしに来たんだがご褒美もらってる気がする。

飼育小屋に入ると、すぐにうさぎたちが足元に来る。楽園・・？雲の上・・？？

『かっ・・わ』
ht「餌はそこにあるから」
『おう』

エサ箱から人参の細切れを取り出しうさぎに与えれば、しゃくしゃくと可愛らしい音を立てて吸い込んでいく。

『天使？』
ht「気に入ってもらったようで何より」
『いや本当にここに住むわ』
ht「餌人参しかないけど」

人参だけでも生きていけるだろきっと。うさぎを撫でくりまわしてると、ひとらんらんは小屋の掃除を始める。

ht「あぁそういえば、最近西園寺とつるんでないね」
『うん？うん』

最近になってもよく聞かれるが、そんなに珍しいか。別に誰が誰と仲良くしてようが良くないか。









ht「夢見を虐めることも、なくなったよな」


不穏な空気を察知。

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