一限目 教えてくれたのは（em） ページ20
大学なんて大変。
金はかかるし授業は難しいしテストは大変だし課題なんてもう本当にやばい。
大変だけど、私が大学に通う理由がある。だから毎日行ってるし休んだことなんて一つもない！高校のときにあんなに取った赤点だって一回も取ってないんだよ。
何故なら
『！』
講義室。一番前の席。るんるん気分でノートを開いていると始業の鐘が鳴る。そしてがらりと、最後の入室者が入る。
em「揃ってるね。それでは」
『先生！！今日も！！かっこいい！！抱いて！！』
em「・・授業を始めます」
『やだゆかりちゃんみてよ照れてる。耳赤い』
yk「揶揄わないであげて。先生ほら童貞だから女の子に褒められると照れちゃうの」
『可愛すぎかよ・・抱くわ』
em「そこ、私語厳禁ですよ」
自己紹介をしようか。
高校生時代遊んでばっかの自他ともに認めるクソビッチこである私、キョウカは大学教授のエーミール先生に真面目に惚れてます。
高校時代はよく異性と遊んだが、本気で惚れたことなんて一度もない。楽しいことついでに気持ちいいことしただけだ。
だけど彼は、あのエーミール先生だけは違う。柔らかくきっちりセットした甘そうなクリーム色の髪に、真摯に人を見つめる美味しそうな真珠の瞳。肌は白く、いつもベストで、よくスベる。生徒からなめられてるところもかわいい。舐めたい(物理)。
授業は凄く分かりやすく面白い。生徒の質問にはしっかりと答え、そこから面白い小話を派生させる。ギャグは滑るが。
今日も可愛いなぁと眺めてると時間があっという間にすぎる。終わりのチャイムがなり、先生はクラスに出ていく。
私もノートやら筆記用具をリュックに詰め込むと、ゆかりがくすくすと鈴のような声で笑い出す。
yk「どこ行くの、なんて聞かなくてもわかる」
『ゆかりもくる？』
yk「二人っきりなのを邪魔できないよ」
『二人っきり・・なるほどね』
yk「先生の貞操が心配だからやっぱついていくわ」
ゆかりと二人で木製の扉をノックする。返事が聞こえた瞬間に私が扉を思いっきり開く。先生は驚いたのか、口を開けコーヒーをもったままこちらを見る。
『せんせっ♡』
em「また君かい」
両手を振ると、小さくため息をつく。
yk「私もいますよ！」
em「君もか・・」
後ろからゆかりがひょっこり顔を出すと、目頭を押さえる。
ぐるりと部屋の中を見渡す。壁は本だなで敷き詰められていて、先生の机は論文やら本やらが乱雑に置かれている。整理整頓できないんですよね好き。
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まうるもち - 好きです....文章が神.....いつの間にか読み終えていた不思議 (2019年10月7日 23時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 紫龍さん» 誤字ですごめんなさい！ご指摘ありがとうございます！ (2019年10月3日 6時) (レス) id: 8ab1994adc (このIDを非表示/違反報告)
紫龍 - 碧月さん» 失礼します…knさんの2条目『後者裏』って『校舎裏』の事ですか？誤字とかじゃなかったらすみません！！ (2019年10月2日 23時) (レス) id: ed1de518a2 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - アルムさん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 8ab1994adc (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - コメント失礼します！碧月さんの作った小説はやっぱ神ですね！途中で気づきましたがemさんの小説の六限目の２０行目の「…そらは愛おしさへと…」は「…それは愛おしさへと…」じゃないでしょうか？間違ってたらすみません！更新楽しみにしています。 (2019年9月29日 8時) (レス) id: 9866a4ca3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月17日 6時
