7件目 目的に目標に指針と ページ8
なにかね、と目を合わせる。
gr「いやなに、今後について話そうと思ってな」
『それもそうだね』
窓に肘をつき足を組む。外はもう夜だ。こんな国にも夜が来るのか。
『先ずはあんたの建国が先だね。どうするの？』
gr「俺一人では何もできん。仲間を集めたい」
『幹部？』
gr「そうだ」
十数人いたというが、それを一人一人集め直すのは流石に骨が折れるし時間がかかる。
『・・全員？』
gr「国を潰す確率を下げたいか？」
私の考えを見抜き、反論すらさせてくれない。仕方ない。これは私が白旗上げるか。
gr「順番的に俺の国を立て直してからだな。異論は？」
『ない』
gr「よろしい。次に国の壊し方について」
話し合うというより授業している気分になる。
gr「具体的にはあるのか？それとも抽象的か？」
『んとね、取り敢えず国の王政をやめさせたいってのが第一』
gr「ほう」
『だから、貴族の取締と王族の一斉処刑が私のやりたいこと。』
初めて口に出したが、別になんとも思わんな。
グルッペンの方はそう思ってないみたいだが。
gr「それは」
『貴族たちには今までの行いをすべて洗いざらい調査して、やりすぎたやつにはそれ相応の罰を下す。もちろん死罪も可』
gr「王族は問答無用か？」
『もちろん』
生かしておいても邪魔になるだけだろ。こちとら民主主義バンザイ人間やぞ。
gr「・・ここの国民は王を嫌ってるわけじゃないだろう。クーデターが起きたらどうする」
『起きたところで王様はもういない。復活するものは何もない』
それが分かれば落ち着くだろう。
『勘違いするなよ。私はこの国を壊したいんだ。造り替えたいわけじゃない。』
gr「嫌いか、この国が」
『いや、好きだよ。好きだから、だからこそこの現状を無理矢理にでも変えなきゃならない』
生まれ育った国だぞ。なんで嫌いになるのさ。
gr「その結果、大勢の人間が死んでもか」
『人は死んでもまた産まれる』
価値観の話してもするか？あ？多分無駄だぞ。
一国を統べた人間と、一国を壊そうとする人間の考えが同じなわけ無いだろ。
ぐぅと体を伸ばして椅子に手をつくと、間違えて髪の毛を押してしまい頭が引っ張られる。
『いで』
gr「随分長いな。」
『そらね』
いつだよ髪の毛切ったのってくらいだから。
『・・・』
毛先をいじりながらある考えを思いつく。
『ちょいと失礼』
向かい側の席に膝を当て、グルッペンの体を少しどかす。その後ろにある御者席の窓を開ける。
そして
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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (
レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです！夢主の性格がなんかカッコイイし…！更新頑張って下さい！続き楽しみです！ (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます！ (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月9日 12時
