36件目 現実は願いに ページ37
？「なん、で・・生きてるん」
gr「・・・」
もしかして、この人。いや、だとしたらなぜ、こいつはこんな顔をする。
『グルッ』
gr「行くぞ」
向けばグルッペンの視線はもう店の外だ。視線を逸したのか、ずらしたのか。
『は、だって、なんで？』
gr「・・・」
『だってあの人、幹部の』
gr「いいから」
グルッペンは私の手を掴み、ぐいと引っ張る。まるでもうここには居たくないかのように。
『っ、ちょ、待て！！』
逆に店内側に引っ張れば、グルッペンの足は止まる。が、一向にこちらを見ようとしない。私ではなく、面布を見ないようにしてるのだろう。
『説明しろ。どういう事？』
gr「・・あいつは、ロボロは、昔から店を持つことを夢見ていた。それを、自分の力で実現した」
『素晴らしいことだな。それで？』
gr「第二の人生を歩もうとしている。それを介入する権利はどこにも無い」
正論だな。それを彼の顔を見て言えれば100点あげた。
ロボロと呼ばれた店員は、カウンターに手をつき、こちらを凝視して、るのだろう。顔がこっちに向いてる。
rb「グルッペン、俺は・・・」
gr「元気そうでよかった。達者でな」
まるでこのまま街に出るみたいな流れだな。
させねぇよ？
『離して』
手を振り払い、踵を返してカウンターに向かう。驚いたロボロはグルッペンから私へと顔を動かす。
『ねぇ。この店いくら？』
rb「・・え？」
鞄から小切手とペンを取り出し、適当な値段を書く。安心してこれ国の財産じゃなくて、ちゃんと自腹だから。
『店はこんくらいか？あぁ、0あと2つ足しとくか』
rb「は！？いや、そんなたかくな」
『この店を買い取りたいんだけど』
その言葉に彼は言葉をやめ、まるで睨むかのように面布を揺らす。
『この店がほしいわけじゃない。私は、あなたが欲しいんだ』
rb「・・・え！？いま、は！？」
首が赤くなる。おっとこの人、もしかしてエーミール側の人種か？今のは私の言い方も悪かった。
さて、どうすればいい。
どうすれば、この人を仲間に引き入れられる？
『・・ねえ』
rb「は、はい！」
ロボロの手を両手で掴み、祈るように、私の胸の近くまで引き寄せる。
『たすけて』
gr「ッ！」
『詳細は後で話す。あなたの力が、必要なんだ』
rb「・・・どういうこと？何が、起こってるん」
説明しろと言わんばかりに、ロボロはグルッペンの方を向く。私も彼の方を向き、説明しろと言葉に出す。
gr「(こいつのこれは、無自覚なのか。)」
彼がとある懸念を抱いてたなんて、知る由もなくて。
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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (
レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです！夢主の性格がなんかカッコイイし…！更新頑張って下さい！続き楽しみです！ (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます！ (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月9日 12時
