16件目 その街は ページ17
太陽の光を受けて、多種多様に輝くはずの花は
夜に囚われ、闇に飲まれ、それでも太陽に焦がれ続ける。そんな思いに報いるよう、街は明かりを決して絶やさない。
それこそが太陽の光であると強制するかのごとく
汚れた花は、二度と日の目を見ることはない。
太陽を見たいなら、外に出たいなら、それ相当の代償が必要なのだ。
「こっちだよー」
街が明るすぎてテンションがついてけない。いま夜なんだが。
gr「盛んだな」
『お盛んですからね』
辺りには見目麗しい美女がショーケースに入れられている商品のように立ち並んでる。同じような店が横一列に立ち並び、一本道の通路は客が品定めを行っている。
「ここだよ！」
入り口から近い店。建物は大きく、また絢爛豪華な飾付けがされている。有名な店なのか。
「男性立入禁止だよ」
gr「え」
『いや当たり前だわ』
ここ男性専用のそういうお店じゃない。女性が入るお店だからね。そういうのは多分別の場所にあるよ。
gr「・・どうすればいい？」
『そこらに休める場所あるからそこにいれば。』
gr「いや、お前が行ったところで大先生困惑するだけだ」
えっ確かにそのとおりじゃん失念してた。こんな小娘がいきなり現れても客として扱われるだけだ。意味ない。
gr「だが、俺が入れないのならしょうがない。大先生にこの言葉を伝えろ。」
そうすればわかると彼は一つの言葉を教えてくれる。なにそのマジキチな言葉。言いたくねぇ。
『・・まぁ、いいよ仕方ないな。ヘラは手はず通りに。合図だしたらグルッペン呼んでくれ』
「はーい」
と、彼女はフラフラとどこかにきえていく。
gr「仕事か？」
『頼みごとだよ』
紙に書いて渡しといたやつ。何も聞き返さなかったからきちんと読んだんだろう。そういうのはちゃんとする子だからね。
『取り敢えず中入ってくるわ。大人しくしててね』
gr「分かった。」
店の中に入り、グルッペンの言っていた特徴の男を聞いてみる。すると今は客が入っていないのですぐにご案内できるとのことだ。
『やったぜ』
部屋の前まで案内され、今呼んできますと店員？は歩いていってしまう。私は私で部屋の中に入る。
『おぉ・・』
なんだっけこれ、和室っていうんか？床は畳。壁はコンクリだが、向かい側の店が見えるよう、ひとつだけ窓が取り付けられてる。丸い障子の窓だ。
部屋の作りは簡素なもので、だけどどこか高揚する気分になる。気がする。私そういうのわかんないわ。敷布団の横にはランプ。
店の内装は吉原ラメ○トみたいな感じを思い浮かべてください。
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ネメ - grちゃん視点のヘラちゃんのシーンマジで鳥肌立ちました...文才神... (5月18日 1時) (
レス) @page22 id: eb05b364fd (このIDを非表示/違反報告)
ノコキノ - めっちゃ面白いです！夢主の性格がなんかカッコイイし…！更新頑張って下さい！続き楽しみです！ (2022年3月2日 16時) (レス) @page46 id: d2ad17c9e0 (このIDを非表示/違反報告)
himahima(プロフ) - え...かわいい...好きです (2021年7月28日 4時) (レス) id: aa9925d685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 今更見つけました()好きです、更新待ってます！ (2021年4月3日 1時) (レス) id: c9684e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 突然の東方要素(好き) あっ、(この作品)すきです。 (2021年2月1日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月9日 12時
